2020年7月Blog

構造を考える

その他

雨がまだまだ続きますね。梅雨らしいと思っていましたが、雨は不安が伴います。

本日は、現在進めている住宅の構造の打ち合わせを構造家の方と行いました。

平屋建ての住宅なのですが、中庭を囲む構成で四方の4つの棟に別れています。

それぞれに高さが違い、構造が現れたりする部分も有ります。

その為、構造がすっきりと納まる事は大切なのですが、現しとなる部分の見せ方や施工方法を考えて進めていきます。

構造が仕上げとして現しになる場合は、施工の際にできる限り短時間で施工が出来る様にしていかなければいけません。

全てがまとまったので、これから構造計算(許容応力度計算)を行い、建築に向けて手続きを進めていきます。

細かな部分は、スタッフ総出でまとめて行き創り上げて行きたいと思います。

藤原昌彦

心地良さ

藤原の日記

梅雨らしい、ジメジメした一日。

このジメジメ感も後2週間程度でしょうか?大雨が各地で起こっていますので、気をつけてくださいね。

住宅の設計を行う際に、居心地の良さを念頭に置きながら設計を進めていきます。

この心地良さの指標はあるのでしょうか?

有りません。

心地良さを指標つまり数値で表す事はできないのです。

なので、断熱性能や気密性能のような数値が良い事=心地良い と勘違いをされている方が多いのではないでしょうか?

昨日の打ち合わせでも、しきりに断熱性のや気密性能の数値を気にされている方がいらっしゃいました。

私は、心地良い暮らしと心地良い空間をより良くするために断熱・気密性能は必要だと思っています。

断熱性能・気密性能を高めて、デザイン性がいまいちという言い方をされますが、出発点が違うのでどうしても仕方のない事だと思います。

住宅は、依頼先(建築家や設計者)にちゃんと任せられるかどうかに掛かっていると言っても過言ではないでしょう。

信頼できないのであれば、ハウスメーカーに依頼する方が幸せです。

ちょっとした不便さを楽しみ、暮らしを楽しむことがより良い人生を楽しむことができるのではないでしょうか。

その中に設計した住宅・空間があることを祈って。

藤原昌彦

納まり

その他

雨が降ったり止んだりの梅雨らしい天候。熊本では、大雨となり河川が氾濫したとの事で、被害が心配です。

建築用語の一つに「納まり」という言葉があります。

ディテールと勘違いされる言葉ですが、少し違う気がします。

ディテールは、物と物との取り合いを決めることであり、納まりは似たような感覚ですが設計者の感覚が優先されると思います。

納まりは、建築家や設計者が違和感のない状態と言ったほうがわかり易いかもしれません。

そのことが、実は作家性を出し、建築家の個性とも呼べるのではないでしょうか。

私の場合、プランでの納まりが悪いとずっと納まるまで考えます。

ちょっとした違和感が後になり、どうしても気になって小手先のことでどうにかしなければならなくなってきます。

プラン(平面・断面計画)はやはり大切になるのだと改めて思い、大切にしていかなければならないと思います。

藤原昌彦

同時進行で

藤原の日記

今日は、一日雨でしたね。雨が降らないと困るし、振り過ぎても災害が起こる危険があり怖い。

自然界で住まわせて頂いている以上、受け入れながら暮らしていくことが大切かもしれませんね。

現在アトリエでは、同時進行で住宅の設計と現場での施工が進んでいます。

場所でいうと岡山市内や倉敷市、矢掛。

平屋建ての住宅もあれば、二世帯住宅もあり、二階建ての中にはスキップフロアーの住宅もあり、様々な住宅となっています。

考えるときは、一邸をじっくり考えてプラン・計画を行います。

同時進行で行う事は、実はメリットが多く、こちらで考えていた事で実現できないアイディアが、別の住宅で活かされたり、と良いことがある気がします。

一邸一邸、大切にしながら丁寧に設計を行いつつ、新しいアイディを受け入れる柔軟さがあると、ますます空間が建築がよくなって行きます。

限られた時間の中で、最大限の熱量を持って取り組んでいきたいと思います。

藤原昌彦

建物外部の工事

矢掛の家

天気に左右され外の工事が思うように進みませんが

雨の日は室内、そうでない日は外部の工事が前に進んでいます。

写真は数日前の現場の様子ですが、現在は外壁板の下地を打ち終わり

軒天の板貼りを始めています。

「軒」は外壁から屋根が外へ飛び出した部分の事でその裏側を軒天と言います。

「軒裏」と言ったほうがピンとくるかもしれませんね。

平屋なので軒天の面積も広く板貼りは数日間かけて行ないます。

 

この板貼りの際は空気の入口となる隙間を設けて施工しています。

矢掛の家は屋根断熱にしているため小屋裏も室内として扱っていますが

屋根には外壁・軒天から取込む空気を棟から排出し躯体や断熱材を

湿気から守る通気層を設けています。

屋根は日差しや雨の影響を強く受けるため通気層は重要な役割をもちます。

湿気の逃げ場が無くなれば、湿気は断熱材に溜まり断熱性能を低下させ

また木部の含水率も上がり躯体の劣化を早める原因にもなり得ます。

 

この通気についても各所適正に納めながら工事は進んでいるのです。

スタッフ.T

駐車位置

藤原の日記

薄曇りの涼しい一日ですね。これくらいの気温だと過ごし易いですね。

岡山や倉敷の地方都市では、必ず車が必要になってきます。

一家に一台の時代から、今や2台は必ず必要となり来客用となると3台となります。

住宅を設計する際には、車の駐車位置が大切になってきます。

車の駐車スペースに屋根をかけるのか、そのままにするのか、はたまた建物の中に組み込むのか、、、色々と方法はあります。

私の設計では、アルミ製の一般的なカーポートは使用しませんが、スチールと木を使用しながら住宅に合うようにして行きます。

建物に組み込む場合は、ビルトインガレージといって建築の一部として設計していくので、統一感があり動線もすっきりとまとまります。

車の止める位置により設計は大きく変わりますが、この当たり前を少し変えることがこれからは大切になるかもしれませんね。

藤原昌彦

一緒に住まう

藤原の日記

早いもので、7月に入りましたね。
コロナウィルスの影響もあり、何もできない状態で月日が過ぎた気がします。

親世帯の住宅の一部をリノベーションを行い、二世帯住宅へ

最近の依頼で多くなっている事の中で、関東からの移住もそうですが、二世帯住宅のお話を頂きます。

東日本大震災以降、自然災害に驚異にさらされる状況が続き、さらにはコロナウィルスへと。

そのような中、家族が一緒に住まう選択があります。

多世帯が近くまたは、同一敷地に一緒に暮らす。

多世帯が一緒に暮らす事は、大変なことが多くあるかもしれません。世代が違えば、考え方も異なり暮らし方も異なります。

その中で、一緒に住まうことを考え暮らすことは、これからの時代にあっているのかもしれません。

藤原昌彦