今年も多くの方々から年賀状を頂いた。
年賀状を通じてクライアントから近況を教えて頂く事は大変ありがたく、設計していたころを思い出す。
昨今の通信手段の向上により当社では、年始の挨拶の年賀状を数年前に執り行わないことにした。
年末恒例となっていたので、少し寂しい気もするが致し方ないと思っている。(良い文化が時代に淘汰されることは本当にさみしい)
新聞にも、今年の年賀状の配達が、昨年比32%減とあった。
年賀はがきの値上がりも、その拍車をかけたのであろう。
文章は下手なのだが、文字を書くことは好きで、特に筆で書くことが出来れば尚良い。
最近は、筆ペンで書くのだが、久しぶりに墨を摺って文字を書くことも大切なのではないかと思う。
今年の年末は、手描きの年賀状を書いてみようかなと。
心の余裕と時間をつくるように、改めて思った。
藤原昌彦
皆様、新年あけましておめでとうございます
昨年は、たくさんのご縁とご支援を頂きまして、心より感謝申し上げます。
2025年も引き続き、「暮らし」を豊かにする空間づくりを中心に美しい建築(住宅)を手掛けてい行きたいと思います。
皆様の笑顔と心地よい暮らしをお届けできる様にスタッフと共に邁進してまいります。
本年もバウムスタイルアーキテクトをどうぞよろしくお願い致します。
皆様にとって佳い一年となります様心よりお祈り申し上げます。
バウムスタイルアーキテクト
藤 原 昌 彦
心地よさを感じるときはどんな時でしょうか?
木々が揺れている様を見たり、水面に風が吹き揺れている様を見たり、薪ストーブなどの炎の揺らめきを見たり、不思議と心地よさを感じます。
これらには、ゆらぎという作用が人間に心地よさを与えていると言われます。
ただ自然に揺れているのでは、と思ってしまうのですが、分析すると1/fゆらぎという振動数で揺れているそうです。
ゆらぎは、人にとって大切な振れ幅なのかもしれません。
心地よい暮らしには、ゆらぎが必要となります。
木の揺らぎ、水面の揺らぎなどなど、大層なことをしなくても、木を一本見えるところに植えてちょっとの時間眺めるだけでも、心穏やかになれると思います。
藤原昌彦
台風に翻弄されたここ数日でしたね。
迷走台風は、やはり異常気象を感じざるを得ないと思います。
毎朝犬を連れて近所を一時間程度散歩するのが日課となっています。(犬に連れられてかもしれませんが。。。)
アトリエのある付近は、田園風景の広がる豊かな環境があるところでした。
高齢化も徐々に進み、コメ農家も減りつつある状況は、多くの地域の課題にもなっている事だろうと思います。
お米を作らなくなった田圃は荒れてしまい、その先には住宅地へと段々と変わって行っています。
散歩をするルートにも、そのような住宅地が増えつつあり、その周辺環境や将来のあるべき姿を想像できていない住宅が増えてきています。
本当に風景が失われつつあり、安っぽい風景になりつつあります。
どうにかして、取り戻せないかと思いをめぐらせど、一人の力では抗えない。
ここに美しい住宅があればまだ救われることも有ると思う。
藤原昌彦
台風が通り過ぎ、大きな被害もなく安堵している反面、被害にあわれている方も多くいらっしゃいますので、大変心配しております。
住宅にはいつも美しさが大事であると思っています。
しかし、美しさに正解は無いとも思います。
方法論として、こうしたら綺麗に見えるやこうすれば美しくなるなどテクニックはあるものの、それを見て美しいと感じるかどうかは、人それぞれ。
常に心掛けているのは、「真心こめて丁寧に」と思い取り組んでいます。
真心と丁寧さが時には、金額に跳ね返りクライアント様にご迷惑をお掛けする事もあります。(現在は、価格の上昇がかなりあり、そのことも相まって金額が上がってしまっています。)
正しさが無い中で、美しい建築を創る際には思考をめぐらせ、何度も何度も線を重ね積み上げていきます。
その際に行うことが、案を一度寝かせる事です。
正しいの「正」の字には、「一」と「止」とあります。
一度、止まってみて、想いを巡らせる事が大切なのだと、言葉が教えてくれます。
藤原昌彦
住宅は、建築の中で唯一人が帰ることのできるものである。
会社の事務所、学校、病院、レストランやショップなどは、必ず行くことを目的としています。
住宅は、帰ってくる居場所であり、心や体調を整える場所です。
その様な居場所を考える際には、色々な要素が組み合わさり心地よい居場所となります。
空間の大きさであったり、使う素材であったり、窓の大きさであったり。
今日は、その中でも光について考えたいと思います。
光には波長があり、波長が長いと赤く、短いと紫色となり全部の波長が集まると白い光となります。
日中の太陽の光が白い光となります。
人間の体には、体内時計と言っても良いと思いますがリズムがあります。
日中は太陽の白い光を浴び、夜は赤い光で生活すると睡眠に向かって身体が調整をしていきます。
夕日が赤いので、長い年月をかけて人間がこの自然に合わせてリズムをつくっているのではないかと思われます。(本当の所は、分かりませんが…(^-^;)
住宅では、灯りのない生活はもはや考えられません。必ず、照明器具を使った灯りがありますね。
夜にくつろぎ、就寝へ向かうための準備としての灯りは、やはり夕日に近い赤い光の灯りが良いと思います。
天井から蛍光灯の白い光を夜も浴びてしまうと、体内のリズムが狂い体調を崩さないまでも、疲れが残ったりし、蓄積され続けていきます。
体を休める灯りをきちんと取り入れること、その場所ごとにあった適切な灯りが必要ですね。
藤原昌彦
第三者機関による中間検査(躯体検査)を受けました。
じっくりと確認してもらい、合格しました。
この後は、サッシ取付や断熱材を入れていきます!!
ブログを更新するもの大変久しぶりとなってしまいました。
これからは、少しずつですが更新していこうかと思っていますので、よろしくお願い致します。
岡山に住んでいらっしゃる方は、ご存知だと思いますが、備前市にある「閑谷学校」を久しぶりに訪れました。
建築を志す人にとっても、この閑谷学校は大きな影響を受けている方が多いと思います。
私もその一人。
まず、敷地を取り囲んでいるかまぼこ型の石積の塀の綺麗さに目を奪われ、その奥に見える備前焼きで焼かれた瓦屋根の建物とのバランスが非常に美しく感じられます。
実は、どうしてもそちらに目を奪われがちなのですが、その手前にも美しい石橋があります。
石塀の手の込んだ美しさとは対照的に、手数の少なく質素に見える石橋ですが、非常にバランスの取れた美しい石橋です。
門をくぐり中へ入ると、芝生に覆われた広い広場に出ます。
建物は、講堂、小斎(藩主の休憩所)、習芸斎(学習室)、飲室、文庫と続きその後ろには火除山があります。
この火除山の南側の小道を通り、西側に学問所があります。
また、講堂の東北側に儀式所として使用される聖廟(儒教の祖 孔子を称える施設)がありその隣に一段下がったところに閑谷神社があります。そして石塀を隔てて椿山があります。
全体を見てみると、素材の使い方もそうですが、山を背にしてこれほどまでに自然と建築が融合した姿を見たことが無いかもしれません。
そのことが、多くの方を魅了してやまない気がします。
最後に講堂の内部。建物を支える柱がリズムを与え、美しく磨かれた床が威厳を感じます。
写真では、かなり明るいですが、実際はもっと薄暗く感じます。(障子が締まっていることも関係しています)
この閑谷学校は、何度訪れても新たな発見があり、何度となく足を運びます。
皆様も、お時間があればぜひ訪れてください。また、紅葉の季節は、かなり美しく感じますので。
藤原昌彦
本日より一週間の間、大学生がインターンシップに来ています。
大学では、主に計画や座学が中心ですが、実務においては新しいことばかりだと思います。
設計とは、建築を創るとは。。。実践の中で得られることは、多くあります。
設計中の住宅の実施模型をつくりながら、実際の現場にも足を運び体感してもらう予定です。
良い経験となる様に。
そして、建築を好きになってもらいたいです。
※写真は、今朝散歩中に出会った虹
藤原昌彦
先日、完成を迎えた寒川の家(香川県) 無事に引き渡しを行いました。
二世帯住宅に近い形のプロジェクトで、将来的にはフレキシブルに使用できるように考えた住宅です。
和室は、お母さまの部屋となり、将来的には客間やご夫婦の寝室となります。
生活動線は回廊型の様な形をしており、行き止まりのない計画としています。
外構工事は、現在進行中で造園も来月初旬には完了します。
外観の写真は、造園が完成した後にUPします。