梅雨明けが待ち遠しいですが、爽やかな青空の広がる1日。
国府市場の家Ⅱが完成を迎えアトリエの家具を配置してみました。
数カ所窓を開けると心地良い風が抜けて行きます。
私の設計では窓の数が少し少ないと感じられるかもしれませんが、光の入り方や風の抜けを考えて設計をしています。
図面上では少ないと感じても、実際体感するとこれで良いのだとわかります。
心地良い風を感じる事ができるのは、緻密に積み重ねた検討の結果でもあります。
本日、お引き渡しをさせていただき、新たな暮らしが始まります。
心地良い屋外(豊かなもの)との繋がりを楽しみながら、暮らしていただきたいと思います。
藤原昌彦
内装工事の後、照明や水廻り・ガス関係の設備工事が
順に進み、各部屋の建具も納まりました。
建具で部屋も仕切れるようになったので
それぞれの空間の明るさや風の通り抜け、灯りの広がり具合などを
確かめ検証しています。
そして外では外構工事が進んでいます。
国府市場の家Ⅱ、まもなく竣工です。
スタッフ.T
国府市場の家Ⅱです。
珪藻土クロスがきれいに貼り終わりました。
珪藻土クロスは汚れが付くと落ちにくい為、
汚さないように慎重に動いています!
照明もどんどん付いていき、あと少しで完成です!
スタッフY
大工工事が一旦終わり、次はクロス工事へと進んでいます。
まずは、石膏ボードの継ぎ目やビス後の処理を行う為、パテ処理を行っています。
大工さんによる木工事もいよいよ大詰めになりました。
造作の棚や家具がほぼ完成したので
あとは壁のボードを貼ったり細かな仕舞をつけていく作業です。
仕舞(しまい)をつける
建築の現場ではよく出てくる言葉です。
しまい=おしまい
様々な場面で使いますが、現場ではその作業を終わらせる(完了させる)、
始末をつけるという意味でつかわれています。
空間の大きさや高さ、動線、それぞれのスペースが体感できるようになってきました。
木工事が終わると次は内装工事が始まります。
スタッフ.T
先週から雨予報もうまく晴れに変わり、外壁の仕上工事が順調に進んでいます。
ぬり壁の仕上げではいつも採用しているシラスそとん壁。
シラスはマグマが岩石となる前に粉末となった物質で
複雑な構造と成分構成は人工ではつくれない特異性をもっています。
どのような機能をもった外壁材なのか、詳しくはこちらでシラスについて知ってみてください。
写真の様子は色が似ていてわかりづらいですが、一部仕上がっています。
色はホワイト。表面の仕上がりは「かき落とし」で仕上げています。
かき落としは左官屋さんがまず外壁をぬり、暫くして表面が乾いてきたら
専用の道具を使って表面をかいて(あらして)いきます。
表面の乾燥具合は夏と冬では違うためタイミングを見極めなければなりません。
また同じ場所をかきすぎてもかきが少なすぎてもいけないので
同じ力で均等に壁全体をかいていきます。
完成時には内観だけでなく外壁にも注目してみてください。
2階の断熱材施工や天井の下地・ボード貼りが進められています。
写真の断熱材は躯体と断熱材の隙間ができないよう施工していき
表面には住宅の高気密化の為防湿気密シートを貼ります。
この施工方法で隙間をなくし確実に気密を確保していきます。
この後天井のボードを貼っていきます。
各部屋では間仕切りや建具枠の施工が進んでいます。
もう少し進んだら建具屋さんに実測をしてもらい建具をつくり始めます。
内部は、階段の施工をしています。
周り階段です。
階段を上がった部分はフリースペースがあり、本棚や小さな書斎があったりと、家族個々が自由に使える場所となっています。
軒や庇の施工ができ、外壁のそとん壁を施工するための下地ができています。 (さらに…)
風の冷たい寒い一日。
梅の花は満開で春の訪れを感じますが、今年は早く春が来そうですね。
現場が進んでいる「国府市場の家II」は、内部の造作工事に大工さんが取り組んでいます。
外部は、定番のそとん壁。もうすぐ左官屋さんが工事を開始します。
4人が住まうコンパクトな住宅ですが、色々な居場所をしています。2階にはトップライトを設置しています。
光の溜まり場が出来る様に設計しています。
ここの居場所が、どの様になるのか完成が楽しみです。
藤原昌彦