台風が通り過ぎ、大きな被害もなく安堵している反面、被害にあわれている方も多くいらっしゃいますので、大変心配しております。
住宅にはいつも美しさが大事であると思っています。
しかし、美しさに正解は無いとも思います。
方法論として、こうしたら綺麗に見えるやこうすれば美しくなるなどテクニックはあるものの、それを見て美しいと感じるかどうかは、人それぞれ。
常に心掛けているのは、「真心こめて丁寧に」と思い取り組んでいます。
真心と丁寧さが時には、金額に跳ね返りクライアント様にご迷惑をお掛けする事もあります。(現在は、価格の上昇がかなりあり、そのことも相まって金額が上がってしまっています。)
正しさが無い中で、美しい建築を創る際には思考をめぐらせ、何度も何度も線を重ね積み上げていきます。
その際に行うことが、案を一度寝かせる事です。
正しいの「正」の字には、「一」と「止」とあります。
一度、止まってみて、想いを巡らせる事が大切なのだと、言葉が教えてくれます。
藤原昌彦
珪藻土の仕上げが始まりました。
平屋なので、天井の高い部分は脚立にバタ板をかけて塗ってくれています。
リビングが塗れました。左官さんのコテむらや骨材の影響でぐっと陰影がでましたね!!これが自然素材を採用する楽しさかもしれません!!
和室は、落ち着いたカラーを選択しました。
廊下突き当りにあるこの木枠はなんでしょう??
住宅は、建築の中で唯一人が帰ることのできるものである。
会社の事務所、学校、病院、レストランやショップなどは、必ず行くことを目的としています。
住宅は、帰ってくる居場所であり、心や体調を整える場所です。
その様な居場所を考える際には、色々な要素が組み合わさり心地よい居場所となります。
空間の大きさであったり、使う素材であったり、窓の大きさであったり。
今日は、その中でも光について考えたいと思います。
光には波長があり、波長が長いと赤く、短いと紫色となり全部の波長が集まると白い光となります。
日中の太陽の光が白い光となります。
人間の体には、体内時計と言っても良いと思いますがリズムがあります。
日中は太陽の白い光を浴び、夜は赤い光で生活すると睡眠に向かって身体が調整をしていきます。
夕日が赤いので、長い年月をかけて人間がこの自然に合わせてリズムをつくっているのではないかと思われます。(本当の所は、分かりませんが…(^-^;)
住宅では、灯りのない生活はもはや考えられません。必ず、照明器具を使った灯りがありますね。
夜にくつろぎ、就寝へ向かうための準備としての灯りは、やはり夕日に近い赤い光の灯りが良いと思います。
天井から蛍光灯の白い光を夜も浴びてしまうと、体内のリズムが狂い体調を崩さないまでも、疲れが残ったりし、蓄積され続けていきます。
体を休める灯りをきちんと取り入れること、その場所ごとにあった適切な灯りが必要ですね。
藤原昌彦
第三者機関による中間検査(躯体検査)を受けました。
じっくりと確認してもらい、合格しました。
この後は、サッシ取付や断熱材を入れていきます!!
増築部分の柱を起こし、屋根工事をしました。
素材は、ガルバニウム鋼板です。
増築部分は水廻り(洗面・トイレ・お風呂)を配置します。
ホテルライクなかっこいい空間になる予定です。
ブログを更新するもの大変久しぶりとなってしまいました。
これからは、少しずつですが更新していこうかと思っていますので、よろしくお願い致します。
岡山に住んでいらっしゃる方は、ご存知だと思いますが、備前市にある「閑谷学校」を久しぶりに訪れました。
建築を志す人にとっても、この閑谷学校は大きな影響を受けている方が多いと思います。
私もその一人。
まず、敷地を取り囲んでいるかまぼこ型の石積の塀の綺麗さに目を奪われ、その奥に見える備前焼きで焼かれた瓦屋根の建物とのバランスが非常に美しく感じられます。
実は、どうしてもそちらに目を奪われがちなのですが、その手前にも美しい石橋があります。
石塀の手の込んだ美しさとは対照的に、手数の少なく質素に見える石橋ですが、非常にバランスの取れた美しい石橋です。
門をくぐり中へ入ると、芝生に覆われた広い広場に出ます。
建物は、講堂、小斎(藩主の休憩所)、習芸斎(学習室)、飲室、文庫と続きその後ろには火除山があります。
この火除山の南側の小道を通り、西側に学問所があります。
また、講堂の東北側に儀式所として使用される聖廟(儒教の祖 孔子を称える施設)がありその隣に一段下がったところに閑谷神社があります。そして石塀を隔てて椿山があります。
全体を見てみると、素材の使い方もそうですが、山を背にしてこれほどまでに自然と建築が融合した姿を見たことが無いかもしれません。
そのことが、多くの方を魅了してやまない気がします。
最後に講堂の内部。建物を支える柱がリズムを与え、美しく磨かれた床が威厳を感じます。
写真では、かなり明るいですが、実際はもっと薄暗く感じます。(障子が締まっていることも関係しています)
この閑谷学校は、何度訪れても新たな発見があり、何度となく足を運びます。
皆様も、お時間があればぜひ訪れてください。また、紅葉の季節は、かなり美しく感じますので。
藤原昌彦
基礎コンクリート打設後、大工さんが戻ってきました。
そして、屋根の断熱施工をしています。
垂木間に断熱材を入れました。
さて、この後天井の仕上げはどうなるでしょうか?これも大工さんの腕の見せ所であり、根気が必要な作業でした…。
その作業の様子はまたブログにて報告します!お楽しみに(^^♪
内装工事が始まりました。仕上げは珪藻土です。
しかし、入っている職人さんはクロス屋さんです。「????」なぜでしょう?
今回は、下地処理工法として木材パルプと竹粉末を主成分としたシートを貼っています。 通常であれば、左官屋さんが下地を塗り、仕上を塗っていきます。このシートを貼ると下地の工程を省くことが出来るので下地を乾かす待ち時間を減らすことが可能です。そして石膏ボードのジョイント部分のひび割れなどの軽減もしてくれるという事で、採用しました。
なので、クロス屋さんに施工をしてもらいました!!
写真だとこれで完成?に見えますが、あくまでも下地です。この上に珪藻土を塗っていきますよ。 珪藻土を塗ることで、コテむらが出て、光を和らげて室内に届けてくれるようになります。
基礎断熱材を敷き、水道配管をしました。
そして、電気屋さんがパッシブ冷暖のダクトを這わせました。床下がダクトでいっぱいですね。
その後、床合板を貼りました!写真のように一段下がっているのは、畳敷の部分です。畳の厚み分下げて合板を貼っています。
土間コンクリートの打設が始まりました。
手前はリビング。奥側は小上がりの和室(寝室)となります。