2020年6月Blog

小さくつくる

藤原の日記

雨が降ったり晴れ間が見えたりと不安定な一日。

南区の離れ 敷地面積20坪の中に、建築面積9坪 延べ床面積20坪の住空間を。

住宅は大き方(広い)が良いのか小さい方が良いのかは、悩ましいと感じます。

大は小を兼ねると言うように、大きに越した事は無いと思いますし、建築的に考えると大きい方が良いとも思えます。

小さい住宅(狭小住宅を含め)はダメなのかと言うと、どちらかといえば私は小さい住宅が良いと思います。

小さい住宅には、特有の不便さがあり、その中で豊かさを感じると思います。

多くのメリットもあり、人生をある意味豊かにすることでもあるのではないでしょうか?

最近は、郊外や自然豊かな環境で設計をさせていただくことが多いのですが、久しぶりに街中の狭小敷地に狭小住宅の設計も行いたいと思っています。

藤原昌彦

室内の造作

関の家

関 の家 は内部の木工事が各所仕上がってきています。

キッチン周り・和室以外はほぼ形が出来上がりました。

キッチンはリビング・ダイニングと床の高さを変えたスキップフロアにしています。

LDKの空間は繋がっていますが、段差をつくることで立体的な空間となり

仕様も変えていることもあって、分けられた空間のようにも感じます。

また目線の高さも変わってくるので一つの空間でも変化を感じられます。

工事中はまだわかりにくいですが、全てが完成した時にどう感じていただけるか

楽しみです。

 

スタッフ.T

囲む様に

藤原の日記

今年の梅雨は、梅雨らしくもあり例年に比べると過ごし易い気がします。

津島福居の家 セミコートハウス形式で庭を囲う様に居場所を創っています。

住宅における豊かなものについて、よくお話をしています。

太陽の光や熱、風や音、匂いやコミュニケーションなどなど。

良いものは取り入れて、必要ないものは遮断する。

屋外との繋がりがどの様にあるべきかが重要になってきます。

その一つに「庭」のあり方です。

敷地の形状や広さ、その周辺環境にも左右されてきます。

よく設計する方法としては、コートハウスいわゆる中庭のある住宅です。

建物で囲む様に「庭」をつくり、住宅のいろいろな場所から「庭」を眺めたり、楽しめる様にして行きます。

写真は、岡山市で設計を行った津島福居の家。

セミコートハウス形式で、アプローチから庭を感じ、いろいろな居場所から楽しめる様にしています。

藤原昌彦

段差のある空間

その他

天気の良い爽やかな1日。

二つ庭の家 こちらの住宅にも一段下がったリビングと、読書コーナーを兼ねた中二階のセカンドリビングがあります。

本日は、設計を考えられている方を「田井の家」へ案内を行いました。

タイミングなど中々合わせづらいことも多いのですが、実際に生活している姿や生活をして見ての感想など、直接話を聞ける良い機会でもあります。

田井の家でもそうですが、私の設計する住宅には段差のある空間が多くあります。

岡山市南区にある「南区の離れ」。現在はアトリエとして使用していますが、ここでも多くの段差のある空間としています。全部で、5つの高さの違う空間としています。

段差のある空間はスキップフロアーとも言われます。

スキップフロアーの意図としては、空間を緩やかに仕切ることであったり、視線を長くすることであったり、色々とありますが「南区の離れ」で考えた事は気持ちのステップアップが中心にあります。

気持ちが弾む様に登って行く感じをスキップフロアーによりできないかと考えたものです。

バリアフリーが叫ばれていますが、住宅には少しの不便さも必要だと思っています。

その一つが、このスキップフロアーに代表される段差のある空間。

身体的な段差の上がり下りも含め、危険を察知する力もこの不便さにより養われのではないでしょうか。

藤原昌彦

平屋に住まう

藤原の日記

ジメッとした湿気の多い1日ですね。

高梁の家 伸びやかな平屋建ての住宅

本日は、矢掛の家の現場での打ち合わせをクライアント様と行いました。

伸びやかな平屋たての住宅です。

ここ数年で、岡山市や倉敷市でも平屋建ての住宅の要望が多くあります。

約半数が平屋建てを設計させて頂き、現在設計をしている住宅でも平屋建てがあります。

平屋建てのメリットは多くあるので、ここではデメリットと思われる事を下記にまとめます。

デメリット:車の駐車スペースを考えるとある程度の敷地の広さが必要。
      平面計画が単調になりやすい。(上下階の移動がないため)
      価格が2階建てに比べて高くなる(約1.5〜2割程度)

街並みを丁寧に創り上げて行く為にも、平屋建ては良いと思います。

住宅を考える際には、一度選択肢の一つとして考えてみると良いと思います。

藤原昌彦
      

車の止め方

藤原の日記

シトシトの雨が降り、一気に蒸し暑くなった一日。

当面、ぐづついた天候が続きそうですね。

住宅の配置を考える際に一番に考えることは、気持ち良い場所がどこなのかになりますが、岡山では車がなければ生活できな現状もあるので、車の配置・駐車位置が大変重要になってきます。

私が設計する際には、一般的に使用されているカーポート(アルミ製の物)は使用しません。

雨の日には助かるのかもしれませんが、そうであれば住宅に合わせてきちんと設計を行うことで、街並みにも寄与できるものとなります。

車の駐車で考えるとガレージハウスやビルトインガレージがあります。

住宅の一部に組み込むことで、全体的にまとめやすくなり動線を含め使いやすくなってきます。

車に支配をされてしまう事は避けなければなりませんが、便利なものとして考えていかなければなりませんね。

藤原昌彦

床暖施工

矢掛の家

今日は床暖房の温水マットを施工しました。

マットの銀色の部分に見える細い管の中を、温水が通ることによって

床が暖められていきます。

冬場などはどうしても冷気が足元に滞ってしまい

足元が冷えてしまいます。

しかし床暖房を設置することによって、足元が暖められるので

スリッパもいらず、裸足で快適に生活することができます。

スタッフY

そとん壁の下塗り

関の家

先日のよく晴れた日、焼杉板以外の外壁にそとん壁の下塗りを行ないました。

暑い一日でしたが、大人数で下塗り材をぬり終える事ができました。

 

そとん壁はシラスの特性を活かした二層構造。

超微細なシラス粒子の下塗り材で防水し、

隙間が大きく抵抗の少ない上塗り材で保水します。

 

多孔質なシラスは透湿性に優れ、壁内部の湿気は壁の表面から放出され

湿気による結露やカビの被害から建物を守ってくれます。

夏の暑い日は、外壁に打ち水をすれば建物内外の温度上昇を抑制するので

壁の表面や室内の温度も下げる事ができます。

また冬は断熱性能(シラス壁の熱伝導率:0.20w/(m・k))にも優れている

シラス壁が暖房効果をアップさせます。

高い耐久性で退色や劣化がおきにくいので、いつまでもきれいに保ってくれるのです。

 

数日養生期間をおいたら次は上塗りです。

来週中には仕上げたいですが天気次第ですね。

スタッフ.T

みんなの力

梅雨らしい雨模様の一日。ジメッと暑くなりましたね。

住宅が建築される際には、多くの方々の力が結集されつくられて行きます。

一番は、クライアント様が私に任せると依頼していただく事から始まり、設計の際には構造家や造園家をはじめとする専門家の力により、より良い設計になって行きます。

施工の場では、多くの職人さんの技術力を始め、職人さんの人柄・キャラクターも相まって、素晴らしい空間へと昇華して行きます。

そして、クライアント様の新しい暮らしが始まってから、クライアント様の力により時間と暮らしが愛着のある建築へと。

数多くの方々の力により、支えられて建築は完成して行くのだと改めて思いました。

三原久井の家では、平屋建ての住宅でクライアント様の力、職人さんの力により素晴らしい建築へと。

この様な仕事ができる様に常に精進して行きたいと思います。

藤原昌彦

外壁

藤原の日記

本日も気持ちの良い青空の広がる一日。

明日からは、雨模様だそうで梅雨に逆戻りですね。

外壁を考える際には、常に周辺環境との調和を考えながらおこなって行きます。

調和を考えつつ、20年後・30年後、さらには100年後の風景を思い浮かべながら。

新規の分譲地でも考え方は同じで、経年変化を考え街並みが豊かになるように考えて行きます。

完成したタイミングが一番良いのではなく、何十年と経過した後が豊かになるように。

藤原昌彦