2021年4月Blog

軸をつくる

藤原の日記

本日から、ゴールデンウィークですね。昨年同様、自粛となってしまいますが、後半には自然界へ身を置こうと考えています。

今年に入ってから、体調面を含め整えるためトレーニングを始めました。

ダイエットも兼ねてのことですが、トレーナーさんとどのような方針で進めるかを話ししている中で、無理に筋トレやトレーニングをしてもバランス良くならないとの事。

まずは、体幹をしっかりとつくる事、つまりブレない軸をつくる事が大切で、その後トレーニングを行っていくとバランスよく身体が整ってくるとの事でした。

始めの2ヶ月程度はその体幹トレーニングをしっかりと行い、様子を見ながらそのほかのトレーニングを行います。

4ヶ月が経過し、ようやく整って来た感じです。

どの世界でも、やはり軸となる基本が大切ですね。

軸がしっかりしていると、多少のことでは崩れない。

そして、崩れない軸をつくることも大切です。

藤原昌彦

いろいろな課題を

藤原の日記

気持ちの良い青空の広がる暖かい一日。明日からは、雨模様ですね。

本日は、現在設計を進めている住宅の打ち合わせ。

基本設計が完了し、その説明を行いました。今後は、その中にある照明やスイッチ・コンセントの配置、収納のレイアウトについての打ち合わせになって行きます。

この住宅では、「壁」がテーマとなっており、リビングの「壁」に設計の時間を費やしました。

「壁」から思考が始まり「家具」のような壁へと深化していっています。

家具のような壁により、くつろぐ、創る、学ぶが緩やかに繋がるようになればと思っています。

まだまだ、課題はありますがそれを乗り越えて、良い空間へと導いて行きたいと思います。

藤原昌彦

【バウムスタイルアーキテクトの構造に対する考え方】

耐震性能について

設計者が住宅をデザインするにおいて、「その建物の構造をどのように考えるのか」というテーマはとても重要な要素です。たとえデザインが優れていたとしても、著しく耐震性の低い住宅になってしまっては全く意味がないですし、そもそもそのような建物は優れたデザインと呼べないと思います。高い耐震性に裏付けられた住宅を設計・建築することは、私たちにとっては至極当たり前であり、住宅の計画提案する上での大前提であると考えています。

その基本的な考えに基づいて、バウムスタイルアーキテクトが必ず行うと決めていること、それは次の2点です。

「許容応力度構造計算」を行う

「耐震等級3」の耐震性を確保する

「許容応力度構造計算」を行うこと

日本の建築基準法においては、原則として建築物は全て「許容応力度構造計算」によってその建築物の安全性を確認することが義務付けられています。よって、鉄骨造や鉄筋コンクリート造などではこの構造計算を行わないと建築許可が降りません。その際には、間取りやデザインを考える「意匠設計士」とは別に、構造の専門家である「構造設計士」というセクションの人と共同しながら、設計を進めていくという流れがスタンダードです。

しかし、2階建て以下の一般的な木造住宅では、「4号特例」と呼ばれる特例により、確認申請時にこの「許容応力度構造計算」が必要ありません。なので、ほとんどの木造住宅がこの「構造計算」を行わずに建築されている現実があります。この特例については改善すべきという専門家の声も多いのですが、義務化になると対応できない建築設計事務所・工務店が多すぎるという実態もあり、未だ「構造計算」をされないまま、構造の知識が乏しい「意匠設計士」の「勘と経験」で、多くの木造住宅が設計・施工されているのが現状です。

バウムスタイルアーキテクトでは、例え義務ではないと言えども、鉄骨造や鉄筋コンクリート造では必要となる「許容応力度構造計算」は、木造住宅でも行うべきだと考えています。「意匠設計士」の「勘や経験」のみで構造躯体の安全性を判断するのではなく、その建物にかかる地震力や風圧力を数値で算出し、それに耐えうる構造にするためにロジカルに科学的に計算していくという作業を「構造設計士」と共に協議しながら、計画していくプロセスが絶対的に必要だと考えているのです。 バウムスタイルアーキテクトがこれまで建てた住宅はもちろん、これから建てる住宅も、全て「許容応力度構造計算」を行い、耐震性の裏付けが確保できる住宅であり続けます 。

「耐震等級3」の耐震性能を確保する

「許容応力度構造計算」を行うことで、ロジカルな数値でその建物の安全性を確保していくわけですが、そこでは耐震性のレベルをどこかの基準に設定する必要があります。最低でも「建築基準法」の基準をクリアするのは当然ですが、しかし、この基準はあくまでも最低限度の基準であることを知っておいてください。建築基準法ギリギリの水準の住宅では地震国日本においては、かなり不安です。建築基準法よりも更に高い性能が必要だと思います。

そこで、新しい基準となっているのが「住宅品質確保促進法」に基づく「耐震等級」です。これは、「等級1」から「等級3」まで3段階あり、「等級3」が最高等級となります。「等級3」は「数百年に一度の大地震の1.5倍の地震力に対して倒壊しない」レベルの耐震性と定義されています。

長期優良住宅では「耐震等級2」以上が求められますが、バウムスタイルアーキテクトではそれ以上の最高等級である「等級3」を標準としているのです。

先に述べた「許容応力度構造計算」によって通常の1.5倍の耐震性を裏付けて構造躯体を計画することで、大地震から家族の命を守る家を提供したいと考えています。

工法については、一般的な「在来軸組み工法」と木造ラーメン構造である「SE構法」の2種類から、その建物のコンセプトや間取り等を考慮してどちらかを選択しご提案します。いずれにしても、「許容応力度構造計算」を行い「耐震等級3」の基準をクリアすることで、安心して暮らせる家になることをお約束します。

このように、数値に裏付けられた「構造計算」を行い、更に「耐震等級3」をクリアすることで、大手ハウスメーカーではなくとも安全性の高い性能品質の住宅は実現可能です。クライアント様のこだわりを叶えながら高性能の建築を実現するバウムスタイルアーキテクトのスタンスです。

進捗3

真備町の家Ⅲ

南棟(親世帯)の個室スペース、廊下から中庭を見た写真です。廊下の出窓部分は奥行が深いので腰掛けて中庭を眺めたりもできますね。

北棟(子世帯)のリビングです。正面には造作家具でTVボードを据付ます。

これから仕上げへ

暖かい気持ち良い一日。季節を彩る花なども少し時期が早く開花していますね。

倉敷市真備町で建築中の「真備町の家Ⅲ」は大工による木工事が、ほぼ完了しこれから内部の仕上げ工事にかかって行きます。

平屋建ての二世帯住宅で、かなりのボリュームの住宅ですが、完成の姿が見えてきました。

仕上げに合わせ、外構の工事も進んで行きます。

オリジナルのカーポートも設計が終わり、全体の取りまとめを現地にて再度行い進めて行きます。

造園も素晴らしいものになりそうですので、そちらも楽しみです。

藤原昌彦

ある言葉で

藤原の日記

爽やかな青空が広がる一日。日中には、気温が上がり汗ばむ陽気でしたね。

現在、同時進行で設計を行っています。

その中で、ある言葉の意味を考えながらどうしたらいいのかを考えています。

私が設計を行う場合、建築も空間も上品なしつらえとなるように整えて行くことを心がけています。

材料の選定においても、同じでその敷地や周辺環境を見ながら、どうするのが上品でエレガントに見え、年月が経過したのちにも味わい深い品のある佇まいになるのかを。

内部空間においても、空間の高さや奥行き、開口部の位置や大きさ、素材の使い方、照明器具の位置などあらゆることを考え設計に落とし込んで行きます。

この言葉に囚われすぎていないかと自問自答しながら、ごくごく自然に振る舞えるようにしていけるまで、思考を凝らして行きます。

言葉の持つ意味は奥深く、人によって捉え方が違うので、私自身の想いが溢れ出るようにして行きたいと思います。

藤原昌彦

色々とつくる

藤原の日記

青空が広がり気持ちの良い朝。
散歩するのが楽しい季節です。

先週から、アトリエや倉庫をゴソゴソと整理したり片付けたりしています。

今まで多くの模型たちの行く場所をつくりました。

アトリエの倉庫に眠っていた模型を、再度見直しができるように整理してすぐに出せるように。

リアルな建築が出来上がってしまうと、模型たちはお役御免かのようにアトリエの倉庫の奥へ追いやられていました。

ただ、この模型の保管場所をつくるためには、いろいろなところの片付けや整理が必要で、夜な夜な棚を製作したり、台を作ったりと色々と自分で作っています。

つくること工夫することは、こんなに楽しいことなのかと。

このような情勢で大変な時期ですが、身の回りのことを整えることで新たな楽しみが増えるのではないでしょうか。

藤原昌彦