凛とした空気感のある朝。春はそこまで来ているかのように、梅の花が咲いていました。
美しい空間はいかに出来るかはプロポーションを整えることで可能になります。
人が暮らしたり、活動したりする空間では、人の動きや見える場所、距離感が大切になってきます。
そこで私がよく段差のある空間を創る事があります。
キッチンの床レベルを150mm〜180mm下げたり、リビングの一部を下げて創る事があります。
キッチンの場合は、下げることでダイニングテーブルとキッチンカウンターの高さが揃い、ダイニングに座っている人とキッチンに立っている人の目線が近くなり、良い会話の場になります。
段差を設けることで、空間に躍動感が生まれ、空間にメリハリがつきます。
段差は、大変や危ないということを聞きますが、家の外に一歩でれば段差の多い世界。
日々の暮らしの中で、段差のある空間でそのような危険回避もできるのではないでしょうか?
不便を楽しむことも、豊かな暮らしには必要だど思います。
藤原昌彦
こんにちは。
3月になり本格的に暖かくなってきました。
今週の後半は、20℃近くまで上がるそうです。
そろそろ春服を出そうかと考え中です。。。
さて、岡山市北区で建築中の御津の家では、内部の造作工事と外部の焼杉板の
施工を行っています。
焼杉板は、表面を焼き炭化させることによって、板の劣化を遅らせようと考えられた外壁材です。
よく、表面の炭はどのくらい持ちますか?と聞かれます。
それは、周辺環境や家の構成などによって大きく変わります。
軒が深く雨風にさらされにくい条件であれば、25年経過してもしっかりと炭が残っていますが、逆に厳しい条件だと、5年も経過すれば、徐々に炭が風化していきます。
また、深く焼けない節の部分は、風化しやすいです。
きれいな美しい状態のままであってほしいと願う方のほうが多いと思いますが
自然素材ならではの経年変化という自然の移ろいも美しさのひとつだと思います。
Staff. Y
まだまだ寒さは続きますね。日中は暖かくなることを期待しながら、薪ストーブに火を入れます。
美しい建築や美しい空間とよく言いますが、どのようにすれば出来るのでしょうか?とよく聞かれます。
美しい建築、空間は、プロポーションで決まると言っても良いと思っています。
天井の高さや開口部の大きさなど美しいプロポーションのあり方があります。
平面の大きさに対して高さをどうするのか、開口部の位置をどうするのかその高さは、その幅は。。。と良いプロポーションを探すまでには膨大な時間がかかります。
良い素材を使うことに越したことはありませんが、空間のプロポーションを丁寧に創り込むことで、美しい空間は出来てくると信じています。
美しい空間に影響を及ぼすのが、光となってきます。
その際に、光を受け止める壁や天井の素材により変わってきます。
それでも骨格のプロポーションが美しくあれば、空間はやはり美しくなります。
日々、この美しさを探求しています。
藤原昌彦
風が少し強く寒く感じますね。来週からは、暖かくなりそうで春に近づいて行きそうです。
昨晩、とある番組でロングベストセラーの本について解説されていました。
ご覧になられて方もいらっしゃるのではないかと思います。
人の心を動かし、長い間重版を繰り返す読まれる本は、文章や内容がやはり素晴らしと感じ、色々と読みたいと思いました。
その解説の中で、「本は人が育てる」と言う言葉が心に残りました。
いくら良い本で文章であっても、人の心に響かないとダメですし、人が繰り返し読んだり、そのことを伝えたりすることでまた違う人が読んで行き、本が成熟していく。
建築も同じことが言えて、良い空間を創ってもそこを使う人がいなければ成立しないですし、人が使い、暮らし、時間をかけて建築は育っていくのだと思います。
藤原昌彦
今朝は、一気に冷え込みましたね。看板犬バウムとの散歩が少しこたえました。
人には、多くの好きなものがあると思います。
私にも好きな事や好きなモノがあります。
さりげなく伝えたり、さりげなく表現したりしてなんとなく伝われば良いなと思っていました。
人の何かを伝えたり、表現したりと言うのは得意・不得意がある気がします。
私はどちらかというと不得意な方で、うまく伝えられる人見ると参考にしたりします。
私は建築が好きで、この世界に没頭しています。
世代を超えて、永く使って頂ける住空間のあり方を考えています。
このことを実現するには、まだまだ時間もかかりますし、お金もかかってきます。
クライアント様に支えられ、職人さんに協力いただき今の自分があります。
良い建築を創りたいと言うことを伝え続けて行きたいと思います。(良い建築についはまた後日。)
藤原昌彦
暖かい朝ですが、明日からは寒くなりそうですね。三寒四温と言いますが、だんだんと春が近づいてくるのがわかります。
モノには、カタチがあり、寸法があります。
デザインもカタチを考え、機能を考え、寸法を与えて成立して行きます。
建築も同じで、人間が使えるカタチがあり機能があり、寸法があります。
「カタチ」を整えることが、美しさを感じ心を豊かにしていくのでは無いかと思います。
設計は、この悩みを常に続けながら行い、完成した後も反省しながら、次なる建築へと向かいます。
住宅と言う、皆さんがイメージしやすい空間でありながら、心地よさや豊かさを与えられる「カタチ」を模索して行きたいともいます。
藤原昌彦
卒業のシーズンに入り、なんだか春めいた暖かさを感じます。
目まぐるしい環境の変化がある中で、住宅における変化も多くあります。
住宅の省エネルギー化に向けて、今年は次々に待ったなしの状態で変化をして行きます。
断熱等級が増えたり(より基準が厳しくなって行く)、一次消費エネルギー量を計算し基準を満たす必要が出てきます。
実は、この辺りまでの対策は既に行っているので、私に設計を依頼されている方は特に問題はありません。
今後、ますますこの基準や省エネルギー化は進んでいきます。
10月から基準がさらに変わり、長期優良住宅認定を取得するためには細やかな設計や書類が必要となってきます。
ただ、基準を満たし性能ばかり目を向けても、快適な暮らしにはなりません。
この様な性能がベースとしてあった上で、どのような暮らしをしていくかが大切になって行きます。
しかし、この性能をバランス良く活かすには、クライアント様の対応力も必要になって行きます。
季節ごとや生活スタイルに合わせて、使い方を工夫していかなければならいこともあります。
省エネルギーやパッシブデザインは、つくったら機能するものでも無いと思います。つくる側と使う側の試行錯誤があって初めて実現するのだと思います。
より良い快適な暮らしを行うために
藤原昌彦
気温の上昇もあってか、すごい霧で幻想的な朝です。
瓦・焼き杉板・障子・塗り壁
素材の名前を上げると、なんとなく和を感じさせますね。
この素材は、私の設計でよく使用する素材ですが、決して和風住宅をつくろうとしている訳ではありません。
よく和モダンの家ですねと言われますが、この言葉は適切な表現ではないです。
その素材の中で、紙と言う素材は素晴らしいと思っています。
障子と呼ばれる、格子状の建具に和紙を貼り付けることによりできる建具ですが、日本古来より使われている建具の一つです。
ガラス窓の内側につけることで、断熱性を上げることもできます。
なんと言っても、その紙から入ってくる光が私は好きです。
遮断をしながら、紙の透け感じが屋外との関係性を繋いでいる気がします。
新たな紙の使い方を考えてみたいと思います。
藤原昌彦
早いもので、3月に入ってしまいましたね。2ヶ月があっという間に経過して、もっと効率よくしていかなければと思います。
お待たせをしているクライアント様には大変申し訳なく思っています。
住宅の設計は難しいことが多くあります。
クライアント様の要望もあり、予算的なこともあり、法律的なこともあり。。。
バランスをとりながら進めていかなければなりませんが、全部を取り込んでしまうとやはりチープな住宅になって行きます。
何事にもメリハリが大切で、創り込むところはしっかりとつくりながら、行うことで空間に緊張感が生まれ、心地よい空間になって行きます。
円山の家では、コンパクトながら大きな吹き抜け空間をつくりました。
平面形状の正方形を高さ方向にも展開させ、立方体の空間を入れ込んでいます。
このダイナミックな空間を実現するために、いろいろな調整を行いながら要望のメリハリや予算を考えながら設計を行いました。
本当に良い空間ができ、機能的にもバランスの取れた住宅になったと思います。
藤原昌彦