段差のある空間

藤原の日記

凛とした空気感のある朝。春はそこまで来ているかのように、梅の花が咲いていました。

美しい空間はいかに出来るかはプロポーションを整えることで可能になります。

人が暮らしたり、活動したりする空間では、人の動きや見える場所、距離感が大切になってきます。

そこで私がよく段差のある空間を創る事があります。

キッチンの床レベルを150mm〜180mm下げたり、リビングの一部を下げて創る事があります。

キッチンの場合は、下げることでダイニングテーブルとキッチンカウンターの高さが揃い、ダイニングに座っている人とキッチンに立っている人の目線が近くなり、良い会話の場になります。

段差を設けることで、空間に躍動感が生まれ、空間にメリハリがつきます。

段差は、大変や危ないということを聞きますが、家の外に一歩でれば段差の多い世界。

日々の暮らしの中で、段差のある空間でそのような危険回避もできるのではないでしょうか?

不便を楽しむことも、豊かな暮らしには必要だど思います。

藤原昌彦