卒業のシーズンに入り、なんだか春めいた暖かさを感じます。
目まぐるしい環境の変化がある中で、住宅における変化も多くあります。
住宅の省エネルギー化に向けて、今年は次々に待ったなしの状態で変化をして行きます。
断熱等級が増えたり(より基準が厳しくなって行く)、一次消費エネルギー量を計算し基準を満たす必要が出てきます。
実は、この辺りまでの対策は既に行っているので、私に設計を依頼されている方は特に問題はありません。
今後、ますますこの基準や省エネルギー化は進んでいきます。
10月から基準がさらに変わり、長期優良住宅認定を取得するためには細やかな設計や書類が必要となってきます。
ただ、基準を満たし性能ばかり目を向けても、快適な暮らしにはなりません。
この様な性能がベースとしてあった上で、どのような暮らしをしていくかが大切になって行きます。
しかし、この性能をバランス良く活かすには、クライアント様の対応力も必要になって行きます。
季節ごとや生活スタイルに合わせて、使い方を工夫していかなければならいこともあります。
省エネルギーやパッシブデザインは、つくったら機能するものでも無いと思います。つくる側と使う側の試行錯誤があって初めて実現するのだと思います。
より良い快適な暮らしを行うために
藤原昌彦