久しぶりに閑谷学校へ

藤原の日記

ブログを更新するもの大変久しぶりとなってしまいました。
これからは、少しずつですが更新していこうかと思っていますので、よろしくお願い致します。

岡山に住んでいらっしゃる方は、ご存知だと思いますが、備前市にある「閑谷学校」を久しぶりに訪れました。

建築を志す人にとっても、この閑谷学校は大きな影響を受けている方が多いと思います。
私もその一人。

まず、敷地を取り囲んでいるかまぼこ型の石積の塀の綺麗さに目を奪われ、その奥に見える備前焼きで焼かれた瓦屋根の建物とのバランスが非常に美しく感じられます。

実は、どうしてもそちらに目を奪われがちなのですが、その手前にも美しい石橋があります。

石塀の手の込んだ美しさとは対照的に、手数の少なく質素に見える石橋ですが、非常にバランスの取れた美しい石橋です。

門をくぐり中へ入ると、芝生に覆われた広い広場に出ます。
建物は、講堂、小斎(藩主の休憩所)、習芸斎(学習室)、飲室、文庫と続きその後ろには火除山があります。

この火除山の南側の小道を通り、西側に学問所があります。

また、講堂の東北側に儀式所として使用される聖廟(儒教の祖 孔子を称える施設)がありその隣に一段下がったところに閑谷神社があります。そして石塀を隔てて椿山があります。

全体を見てみると、素材の使い方もそうですが、山を背にしてこれほどまでに自然と建築が融合した姿を見たことが無いかもしれません。

そのことが、多くの方を魅了してやまない気がします。

最後に講堂の内部。建物を支える柱がリズムを与え、美しく磨かれた床が威厳を感じます。

写真では、かなり明るいですが、実際はもっと薄暗く感じます。(障子が締まっていることも関係しています)

この閑谷学校は、何度訪れても新たな発見があり、何度となく足を運びます。

皆様も、お時間があればぜひ訪れてください。また、紅葉の季節は、かなり美しく感じますので。

藤原昌彦