住宅は、建築の中で唯一人が帰ることのできるものである。
会社の事務所、学校、病院、レストランやショップなどは、必ず行くことを目的としています。
住宅は、帰ってくる居場所であり、心や体調を整える場所です。
その様な居場所を考える際には、色々な要素が組み合わさり心地よい居場所となります。
空間の大きさであったり、使う素材であったり、窓の大きさであったり。
今日は、その中でも光について考えたいと思います。
光には波長があり、波長が長いと赤く、短いと紫色となり全部の波長が集まると白い光となります。
日中の太陽の光が白い光となります。
人間の体には、体内時計と言っても良いと思いますがリズムがあります。
日中は太陽の白い光を浴び、夜は赤い光で生活すると睡眠に向かって身体が調整をしていきます。
夕日が赤いので、長い年月をかけて人間がこの自然に合わせてリズムをつくっているのではないかと思われます。(本当の所は、分かりませんが…(^-^;)
住宅では、灯りのない生活はもはや考えられません。必ず、照明器具を使った灯りがありますね。
夜にくつろぎ、就寝へ向かうための準備としての灯りは、やはり夕日に近い赤い光の灯りが良いと思います。
天井から蛍光灯の白い光を夜も浴びてしまうと、体内のリズムが狂い体調を崩さないまでも、疲れが残ったりし、蓄積され続けていきます。
体を休める灯りをきちんと取り入れること、その場所ごとにあった適切な灯りが必要ですね。
藤原昌彦