2020年3月Blog

引き算で考える

藤原の日記

少しづつ暖かくなって来て、春を感じますね。

住宅を設計する際に、要望をお聞きします。

夢や希望、あったら便利だろうと数多くの要望があると思います。

私に設計を依頼してくる方の多くも、たくさんの要望をお持ちです。

その中で、豊かな暮らしに必要なものを、敷地や周辺環境、クライアント様の将来像を照らし合わせながらプランニングを行って行きます。

この時に大切なことが、足し算ではなく引き算。

色々なものを増やしていくのではなく、どんどんと省いていく。

将来、家族が減っていくのであれば、その時に対応できる状態へ規模や機能を考えていく。

足すことは、いつでも出来ますが、減らすことは中々難しい。

初めから削ぎ落とした状態で豊かな暮らしができれば、将来に渡っても豊かな暮らしは出来ます。

どんどんと増やすのではなく、洗礼したモノだけを抽出する。

引き算の考え方。

藤原昌彦

断熱材施工

国府市場の家Ⅱ

2階の断熱材施工や天井の下地・ボード貼りが進められています。

写真の断熱材は躯体と断熱材の隙間ができないよう施工していき

表面には住宅の高気密化の為防湿気密シートを貼ります。

この施工方法で隙間をなくし確実に気密を確保していきます。

この後天井のボードを貼っていきます。

 

各部屋では間仕切りや建具枠の施工が進んでいます。

もう少し進んだら建具屋さんに実測をしてもらい建具をつくり始めます。

 

個性

藤原の日記

春の様な青空かと思えば、雨が降ったりやんだりと移り変わりが激しい一日でしたね。

色々な不安が漂う世の中ですが、個人個人がしっかりとした意思を持ち前向きに行けばきっと乗り越えられる。

さて、私どもに設計を依頼して頂けるクライアント様は、理想の豊かな暮らしを求めてこられます。

そこには、個性的な物も含まれています。

個性とは、なんなのだろうか?

個性とは奇を衒って目立つようなものではない。

内側からあふれ出るものではないでしょうか?

愛情の様な、内面から漂う、あふれ出る、醸し出される。

クライアント様の暮らしぶりが内部から出るような、豊かん暮らしの器を。

藤原昌彦

 

設計施工で行う事

藤原の日記

良い天気かと思うと雨が降ったり、春の天気は変わりやすいですね。

東京では、桜が開花宣言され華やかになって来ました。

コロナウイルスも早く終息してもらいたいものです。

バウムスタイルアーキテクト は設計事務所でもあり、施工もしっかりと行う集団であります。

設計施工を行っているのは、すべての事において責任をもつ為であります。

建築業界の慣例として、設計と施工は別にする事によりその独立性が確保され、品質が良くなると思われています。

なぜこうなったのかは分かりませんが、住宅については分けないほうが良いと思っています。

クライアント様からすると、設計者に対してと施工者に対して支払いを行わないといけないし、責任の所在が分散してしまいます。

私の場合は、良い施工者に恵まれ(高梁の家、美咲町の家の工務店さん)良い建築をつくることが出来、クライアント様が丁寧に暮らして頂いています。

設計で考えたことが、意思疎通が取れた現場管理を行うスタッフ・大工をはじめとするベクトルが同じ職人さんと一緒につくることで、予想を超えて良い空間となりえまたコストダウンにもつながっていくと思っています。

クライアント様の支払いも一元化出来、責任所在も一箇所で終わる。

私が、設計と施工を同時行う理由の一つです。

藤原昌彦

同じ釜の飯を食う

藤原の日記

急に雨が降ったり、気温が下がったりと変な天気ですね。

どうやら寒の戻りで、少し寒くなりそうです。

アトリエでは、週に何回か昼食に賄いをつくります。(スタッフが作っています)

実際にキッチンを使い、こうしたら使いやすいかななど、設計に反映できたら良いと思ってどんどんと使って行きます。

さらに、同じ環境で同じものを食べ、語らうことで家族のような一員となることで、良い仕事ができるのでは無いかと思っています。

日々積み重ねが良い関係を生み、良い仕事ができ、良い環境ができて行きます。

藤原昌彦

丁張

矢掛の家

矢掛の家の工事が始まっています。

写真は丁張(遣り方)を行っているところです。

建物の正確な位置や高さを出すために行うこの工程は、建築における重要な手順のひとつです。

空間を楽しむ

藤原の日記

気持ちの良い暖かい1日ですね。

本日は、三原久井の家へ外構工事の打ち合わせの為行ってきました。

敷地は広く何を行い、何を創り、何をせずに置いておくかが課題となります。

お金をかければ良いのではなく、建築と屋外との環境が馴染んでくることが大切です。

新型コロナウイルスの影響があり、色々とイベントなどが中止され家にいることが多くなっています。

北欧の国では、やはり冬の時間が長い為家にいる時間が多く、家の中での楽しみを充実させることが文化として根付いています。

照明器具や家具の素晴らしいデザインは、そういった環境から育っています。

そのような丁寧に暮らしを楽しむデザインを取り入れることで、内部空間はより豊かになってきます。

住宅で大切なのは、外観の格好良さではなく空間の豊かさであり、楽しさであると思います。

設計は、内部空間のイメージから始まるのです。

藤原昌彦

リノベーション

藤原の日記

暖かい春の陽気が続きますが、来週は少し寒くなるようですね。

コロナショックが始まってしまったようですね、今後は世界経済も含め大変な世の中になっていくかもしれません。

そうは言っても、前向きに進んでいくことが大切ですね。

もう追い込みに入っている、総社のリノベーション(コンバージョンと言いたほうが良いかも)。

大工工事が一通り終わり、仕上げ工事に入っています。

今回は、デザイン的にはストイックさを排除して、暮らしやすく断熱補強と間取りの変更を中心に行いました。

丁寧に暮らして頂ける住宅になっていると思います。

完成まであと少し、職人さんのチカラに感謝です。

藤原昌彦

階段施工。

国府市場の家Ⅱ

内部は、階段の施工をしています。

周り階段です。

階段を上がった部分はフリースペースがあり、本棚や小さな書斎があったりと、家族個々が自由に使える場所となっています。

 

 

 

改めて

藤原の日記

ようやく雨も落ち着き、晴れの一日。

今日は、3月11日。

9年前の今日、何をしていたのだろうか?

地震の情報を得たのは、現場帰りの車の中だった気がする。

大きな地震であったことは、気に留めていたが直下型地震でなかったので、大きな被害は無いのだろうと思っていた。

しかし、当時の会社の事務所へ戻ったところ、NETニュースでは津波の映像が。。。衝撃であった。

あれから、9年。早いのか、長いのか、直接被害にあっていないし、映像でしかその恐怖を知り得ることはできない。

日本は、新型コロナウイルスも含め、自然災害もいつどこで起こるかわからない状態である。

岡山は自然災害が少ないとはいえ、もうそんな呑気なことを言っておられない。

自分の身は自分で守り周りを助ける、そんな時代。

建築という、安全な未来を創り豊かな暮らしをつくらせていただける一員として、心に刻みつけておかなければと思います。

藤原昌彦