朝晩は、涼しくなって来ましたね。
日中はまだまだ、暑いですが。
本日は、田井の家で雑誌の取材のため立ち合いを致しました。
住み始めて約10ヶ月が経過し、暮らしに少しづつ慣れて来たところだと思います。
伺うと丁寧な楽しそうな暮らしぶりが伺え大変嬉しくなりました。
写真撮影と同時にライターさんのインタビューを受けていただきました。インタビューについては、クライアント様にお任せして出来上がる紙面を楽しみにしています。どんな内容で受け答えをしたのか楽しみです。
写真撮影は、順調に進み夕景まで撮影を行いました。
お昼は、クライアント様がパスタを振舞ってくださり和気藹々とした楽しい1日で、私もじっくり出来上がった住宅ではなく暮らしが馴染んで来た暮らしぶりを堪能することが出来ました。
藤原昌彦
構造材の第1便が搬入されました。
まずは床合板や土台等が搬入されました。
早速、柱脚金物を設置し、土台敷きを行っていきます。
明日は第2便の梁や柱などが搬入されていきます。
まだまだ、暑い日は続きますね。
住宅は、ある特定の方や家族に創られることが多いです。
芸術家のアトリエのある家や音楽家のためのピアノ室のある住宅は分かりやすいかもしれません。
最近では、趣味の車を眺めるためのガレージハウスや趣味のための部屋がある家も同じですね。
以前は職業と住宅が密接に関係していたところから、時代が進み仕事ではなく個人が住宅を楽しめる様になって来ました。
それは暮らしの豊かさを示し社会の豊かさを示すものであると思います。
しかし、なぜでしょうか?こんなに暮らしが豊かな様で、気持ちが豊かでない様な気がします。
もっともっと住宅を創ることで心が豊かになり、社会が豊かになり次の世代へ継承される様なカタチが作れればと思っています。
藤原昌彦
この三連休は良い天候となりそうですね。
設計を行う際に開口部について考えるとき色々なポイントがあります。
屋外とつながる開口部・光を取り入れる開口部・風を取り入れる開口部・・・。
ここでの開口部は、どちらかと言うと壁につける開口部となります。
光を考える際には、高い位置からの開口部が大変有効になって来ます。
まず、トップライト(天窓)。
屋根(天井)に取り付ける開口部は、一番光が入りやすく壁面での開口部と
同じ大きさであれば約3倍の光を取り入れることができます。
次に、ハイサイドライト。
こちらは、取り付けは壁面ですが出来るだけ高い位置(天井に近い位置)にします。
同じ壁面でも、高さの違いにより明るさが変わって来ます。
(方位や周辺の環境により変わって来ます。)
私の場合は、どちらかを単独で使用することもありますが、
両方を組み合わせた使い方もします。
明るいだけが良いのではなく、その空間に必要な明るさと、
メリハリのある明るさがとても重要だと思い、設計に取り組んでいます。
光の取り扱いは、少しのことで大きく印象を変え、建築に影響を与えます。
慎重に、考えながら光の豊かさを感じる住宅を創って行きたいと思います。
藤原昌彦
壁・天井と断熱材を施工しています。
丁寧な仕事をしてくれています。
今日は晴れてはいたものの気温がぐっと下がり気持ち良い気候でしたね。
機能主義建築という概念が今日では当たり前になって来ていますが、
以前は機能(使い勝手)よりも装飾が大事であったり、形式が大事であったりしていました。
住宅においても、和室の続き間・土間のキッチンなどなど、
現在においては使いづらい状態から機能を大切にする設計が大切です。
動線を始め使い勝手が、よくなければストレスを感じてしまいます。
とある事で知り合いになったグラフィックデザイナーとの話で、
究極のデザインは、体が自然と動く(誘導される)デザインではないかと。
住宅では、居場所を示すサイン(ココがなになにの場所を示すものや矢印)は使用する事はないですが、
皆さんが使用する公共建築物などではきちんとデザインが出来るのではないかと思い、
その様な事例がないかと調べてみると、今はロシアですがディープリの図書館がそれに当たると思います。完成は、1938年。
外観は、コルビジェを意識しかなりモダンな建物であるが、色々な方がアクセスしやすい様にしています。
内部に入ると、至る所に自然と誘導される様に仕掛けが施されています。
ここには、WCの性別を分けるサイン以外は、図書スペースはこちらであるとか
閲覧室がこちらと言う様なサインが全くないのですが、自然と引き込まれて行く様です。
手すりの形状や、階段、開口部による光の取り入れにより、
自然と図書スペースや本の貸し出しスペース、子供用の図書スペースなど
モダンを追求しながらも使い勝手を丁寧にデザインしています。
住宅でも自然と身体が動く様な導線を創って行きたいと思います。
藤原 昌彦
上棟に向けて準備が始まりました。
構造材の搬入の前に大工さんが墨出しをしています。
これは土台・柱などを真っ直ぐ施工するために基礎に墨で印を付けていきます。 墨壷から糸を引っ張ってその糸を弾いて印を付けます。
同時で水道配管も行っています。
来週は構造材が搬入されますので土台敷きなど行っていきます。
ニュースレター9月号 発送しました。
日中の気温は下がってきていますがまだ蒸し暑さは続きますね。
良い住宅設計とは、人の感じ方により違ってきます。
特に完成時に評価されることは少なく、時間が経過し住みこなしていく事でその善し悪しが評価されて行きます。
ただ単に、要望を叶えただけの住まいは、
まず間違いなく引き渡しをして直ぐには満足の行く形かもしれませんが
長い目で見た10年後・20年後を考えて行くとよくない結果、つまり不満が残るものになって来ます。
暮らしを考えた、考え抜いた設計の住宅は、皆さんに愛され愛着を持って頂く事が出来、
多少のことがあったとしても丁寧に工夫を行いながら使われ続けて行きます。
そのことが、暮らしに豊かさを創り、地域に豊かさを創り、
良い風景を作り出して行くのだろうと思います。
写真は、フィンランドの建築家 アルヴァ・アアルト設計(詳しくは、妻のアイノ・アアルトの設計)のキッチン。
藤原昌彦
今日はにわか雨も降り蒸し暑い一日でしたね。
最近は平屋建ての住宅の設計が多かったので、
階段を創れていなかったので久しぶりに階段について考えたいと思います。
美しい階段は、色々とあるのですが日本の建築家で言うと村野藤吾さんです。
海外では、フィンランドの建築家 アルヴァ・アアルトではないかと思っています。
アアルトの階段は、Villa Mairea(マイレア邸)の階段が一番好きです。
別荘にふさわしく優雅で上がりたくなる。
手摺部分にも工夫があり、縦に柱のようにある手すりはこの建築が建つ敷地にアプローチにある松林の様です。
(ちなみにこの柱は、オレゴン産の松を使用。アアルトが色にこだわり、輸入させたそうです。)
階段の一段目は、5角形の様な広い踏み板となっており、
二段目以降は断面が三角形の木の塊の様な階段です。
階段の登りやすさを測ると、蹴上(一段の高さ)が160mmと低めにしてありかなり優雅で登りやすい感じです。
階段は、住宅の暮らしのステータスを表す一部であると思います。
この様な、優雅な階段を設計して見たいと思います。
藤原昌彦