2026年Blog

型枠解体

刈谷の家, スタッフ日記

こんにちは。

刈谷の家では基礎工事が進んでおります。

先日、基礎のコンクリート養生期間を経て、型枠の解体を行いました。

型枠が外れた基礎を見ると、ここから家が形になっていくことを実感します。

次は大工さんが現場に入り、土台敷など上棟に向けた準備を行います。

そして来月はいよいよ上棟を迎えます。
柱や梁が組み上がり、建物の全体像が見えてくるのが今から楽しみです!

引き続き、工事の様子をお伝えしていきます。

 Staff.M

一から、つくる

藤原の日記

徳島の上板町に、藍染めの工房「BUAISOU」を訪ねました。
徳島と大阪の建築仲間と一緒です。

黒い板張りの外壁に、瓦の屋根。
中に入ると、古い梁の下に、藍で染めた大きな布が下がっていました。
建物の前の畑では、藍が赤い花をつけています。

BUAISOUの外観。黒い板張りの外壁と瓦屋根

ここでは、目の前の畑で藍を育て、刈り取って乾かし、葉を発酵させて染料のもとをつくり、染めて、型をとって、縫うところまで、全部を自分たちの手でやっています。

いちばん長く足を止めたのは、藍を発酵させる場所の土間でした。

淡路の土を、手で締め固めてつくった床です。
土だけなので、どうしてもひびが入る。
その割れを、発酵させる前に、また土で埋める。
それも全部、手作業です。
数年に一度は、土そのものを入れ替えるそうです。

ひびの走った土の床を、しばらく黙って見ていました。

BUAISOUの、藍を発酵させる場所の土間。ひび割れた土の床

正直なところ、少し恥ずかしくなりました。

建築は、たくさんの人の手を借りてできあがります。
私は建設会社や工務店で働きながら設計を覚えてきたので、現場の手がどれほど大事かは、分かっているつもりでした。
それでも、日々の仕事に追われていると、どこかで「こういうものだから」と、決まった材料や決まったやり方に寄りかかってしまうことがある。

BUAISOUの人たちは、自分たちが良いと思えるものを、一からつくっています。
楽な方法があっても、そちらを選ばない。
その揺らがなさに、私は美しさを感じました。

もうひとつ、心に残ったことがあります。

あの土間は、できあがったら終わりではありません。
割れては埋め、何年かすれば入れ替える。
手を入れ続けることで、同じ場所が、同じ仕事を続けていけるのです。

私は設計で、その土地にもともとあった時間を引き継ぐことを大切にしてきました。
けれど、時間を引き継ぐというのは、古いものをそのまま残すことだけではないのかもしれません。
変わっていくものに、手を入れ続けること。
そうやって、時間は次へとつながっていくのだと思います。

家も同じです。
木は色を深め、土壁には小さなひびが入る。
それを直しながら住み継いでいけるような、つくりと素材を選びたい。

自分が心から良いと思える建築を、手を抜かずに、一からつくる。
そうでなければ、この先、残っていけない。
帰ってからも、そのことを何度も考えています。

藤原昌彦

木が覚えている時間

藤原の日記

十月も下旬になると、日が暮れるのがずいぶん早くなりました。
夕方、部屋の奥の暗がりがゆっくり深くなっていく中で、古い木の色だけが、ほんのりと浮かんで見えることがあります。

「田井の家Ⅱ」は、ここに暮らすご家族の、祖父母の家があった場所に建てた平屋です。
今は、ご家族三人と猫が一匹、暮らしています。

この家の和室には、前の家で使われていた木が入っています。
天井板、床柱、床板、そして枠材。

新しい木と並べると、古い材は色が少し深く、手ざわりもどこかやわらかい。
長いあいだ日に当たり、人の手に触れられ、梅雨の湿り気や冬の乾いた空気を、吸ったり吐いたりしてきた木です。

古い材を使うのは、正直に言えば手間がかかります。
寸法はそろわないし、反りもあれば傷もある。
新しい材で作ったほうが、早く、きれいに納まります。

建設会社や工務店で働きながら設計を覚えてきた私は、その大変さを、現場の側から知っているつもりです。
それでも、この和室にはこの木でなければいけない、と思いました。

田井の家Ⅱ 玄関から和室を見る

なぜそう思ったのか。
自分でもまだ説明しきれていないのですが、記憶というのは、間取りや形よりも、手が触れてきたものに残っているのではないかと思うのです。

家を建て替えれば、部屋の形も、窓の位置も変わります。
けれど、毎日のように目にしていた柱や、寝転んで見上げていた天井の木目は、身体のどこかが覚えている。
その木がそこにあるだけで、前の家の時間が、すっと今につながるような気がします。

私が設計で大切にしたいのは、その土地にもともとあった時間を、途切れさせずに引き継ぐことです。
田井の家Ⅱでは、屋根の形と庭の木の高さを、まわりの山の稜線に合わせて考えました。
古い材を使うことも、私の中では同じところから出てきた考えです。

ただ、昔をそのまま再現したいわけではありません。
新しい住まいの中に、古い木が少しだけある。
近すぎず、遠すぎない。過去と今とのあいだに、そのくらいの距離があるのが、ちょうどいいように思います。

家は建て替わっても、そこで流れてきた時間までは終わらない。
前の家の木が、新しい暮らしの中で、また少しずつ色を深めていく。
そんな時間の続きを、これからも設計していきたいと思います。

藤原昌彦

立上コンクリートの打設

刈谷の家, スタッフ日記

スラブコンクリートの打設後、立上り部分のコンクリート打設が行われました。

基礎の立上り部分は柱などの骨組みを立てる土台となる角材を受ける重要な構造です。

型枠を組んでいき、土台と基礎を緊結するためのアンカーボルトを要所へ設置した後

コンクリートを流し込んでいきます。

打設後はこの型枠のある状態のまま数日養生期間を設け、コンクリートの強度を高めていきます。

コンクリートは歩いたり物を置いたりは打設後まもなくできるようになりますが、

本来の強度がでるまでには約1ヶ月かかります。

一定の強度に達する段階で型枠は解体し次の工程へと移ります。


Staff.T

紙一枚の距離

藤原の日記

十月も半ばを過ぎると、朝の光が少しずつ低くなっていきます。

犬たちと朝の散歩に出ると、足もとに伸びる影が、夏よりもずいぶん長くなっている。
暑い暑いと言っているうちに、光のほうが先に秋になっている。
毎年、そんな気がします。

住まいの中でも、同じことが起こります。
夏のあいだ軒の先で止まっていた光が、秋になると畳の上を渡り、部屋の奥まで届くようになる。

その光を、障子が受け止めます。

午後、障子の紙がほのかに明るみ、そこに庭の木の影が映る。
風が吹けばかすかに揺れ、雲がかかれば、すっと薄れていく。

外の景色は、直接には見えていません。
それでも、風が吹いていることや、日が傾きはじめていることが、紙一枚を通して伝わってきます。

見えないのに、わかる。
うまく言葉にできないのですが、私はこの感じがとても好きです。

紙一枚ぶんの距離があることで、外の出来事は、少しやわらかく、少し遠くなって室内に届く。
そのわずかな隔たりが、かえって季節の移ろいを深く感じさせてくれるのだと思います。

私は、建築を学校で学んだわけではありません。
建設会社や工務店で働きながら、独学で設計を覚えてきました。
その分、建築を訪ね歩き、その場に身を置いて、光や素材を確かめながら学んできたように思います。

寺や古い民家の薄暗い室内に、障子越しのやわらかな光が満ちている。
その静けさの前で、私はいつも足を止めてしまいます。
明るければいい、というものではない。暗がりがあるから、光がきれいに見えるのです。

私が設計で大切にしているのは、その土地にもともと流れていた時間を引き継ぐことです。
障子越しの光もまた、この国の住まいが長い時間をかけて受け継いできたもののひとつだと感じています。

少し格好をつけた言い方になりますが、
住まいの設計は、空間の寸法だけでなく、時間の寸法を決めることでもあると思っています。

この軒の深さで、夏の日差しはどこで止まるのか。
この窓の高さで、十一月の午後の光はどこまで入るのか。
図面を前に、何度も何度も考えます。

正直なところ、思った通りの光が入るかどうかは、建ってみるまで分からないところもあります。
だからこそ、完成した家で、光が部屋の奥まで届いているのを見ると、ほっとするのです。

すべてを見せるのではなく、少しだけ隔てる。
そうすることで、外の時間が、静かに室内へ映り込んでくる。

秋の午後、障子に映る影が、ゆっくりと長くなっていく。
そんな何気ない移ろいに気づける距離を、これからも住まいの中に残していきたいと思います。

藤原昌彦

スラブコンクリートの打設

刈谷の家, スタッフ日記

前回の配筋検査後、スラブ(土間)のコンクリート打設を行ないました。

コンクリートも規格で定められた配合があり、鉄筋同様に品質を配合計画書で確認します。

現場ではポンプ車を使い端から順に流し入れ、適度に振動をあたえる

事でコンクリート内の隙間を埋めていきます。

また同時に気泡も抜け高強度のコンクリートとなっていくのです。

この後、日が空かないうちに立上りの型枠~コンクリート打設と進んでいます。



Staff.T

配筋検査

工事は順調に進み、鉄筋の配筋工事が完了する日に合わせて
配筋検査へ行ってきました。

配筋検査はコンクリート打設前に行ない、設計図書通りに施工がなされているかを
確認します。

また、使われている鉄筋やコンクリートの強度などの品質を、

書類などで構造的な安全性が証明される事も確認します。

施工業者の確認、監理者の確認、そして第三者機関による検査を受け

合格となると次の工程のコンクリート打設に進みます。





Staff.T

瓦の火入れ式

こんにちは。

刈谷の家に用いる瓦の火入れ式に参加させていただきました。

火入れ式では、家づくりが良いものとなること、お施主様の暮らしが安全で豊かなものになることを願い、釜の前で手を合わせます。

その後、お施主様自身が家づくりに込める想いを書き記して釜へ納めていただきます。

最後に、釜へ火が付くところを見届けます。

刈谷の家の屋根に葺かれる瓦に、家づくりの想いを込める火入れ式。

とても貴重な機会に立ち会うことができました。

Staff.M

工事着工

建築確認・長期優良住宅の申請期間を経ていよいよ工事が着工となりました。

建物の基礎をつくるために地盤を掘削していく掘方から始めていきます。

着工までの間、施工業者さんとは最初に行なう基礎や工事全体の内容・納まりを

細かく打合せしたり、岡山にて実際に建築した住宅を見学され、納め方はもちろん

写真では伝わらない空間の雰囲気なども体感していただきイメージを共有する事ができました。

11月に予定している上棟に向け現場は工事を進めていきますが、

工事の手配に関係する事で後日施主様と あるイベントに参加してきますので

次回ブログでご紹介しますね。





Staff.T


造園工事

こんにちは。

世羅の家では、造園工事を行いました。

中庭部分の工事の様子です。

和室から眺める中庭の景色です。

畳に腰を下ろし、ゆったりとした時間を過ごせる空間が広がります。

道路側にも植栽を施し、地域にも心地よい緑を広げます。

お引渡しまであと少しです!

Staff.K