2026年Blog

造園工事

こんにちは。

世羅の家では、造園工事を行いました。

中庭部分の工事の様子です。

和室から眺める中庭の景色です。

畳に腰を下ろし、ゆったりとした時間を過ごせる空間が広がります。

道路側にも植栽を施し、地域にも心地よい緑を広げます。

お引渡しまであと少しです!

Staff.K

涼しさの向こう側

藤原の日記

八月も終わりに近づき、朝夕の光や虫の声には、わずかに季節の変化を感じるようになりました。

それでも、日中はまだ厳しい暑さが続いています。
エアコンなしでは過ごせない日も、しばらく続きそうです。

エアコンに使われているヒートポンプは、室内の熱を外へ移動させることで、部屋を涼しくしています。

室内を冷やす一方で、室外機からは、室内から運び出した熱に加え、機械を動かすために使ったエネルギーも、熱となって外へ放出されます。

私たちが室内で涼しさを得るほど、建物の外には熱が吐き出されている。

一つひとつは小さなことかもしれませんが、街の中で多くの建物が同じことをすれば、外部の暑さをさらに厳しくする一因となります。
暑いから冷房を使い、その冷房がまた外を暖める。そこには、現代の暮らしが抱える矛盾があります。

もちろん、この暑さのなかで、無理にエアコンを使わずに暮らすことは現実的ではありません。
大切なのは、使うか使わないかではなく、建築によって冷房への依存を少しでも減らせないかと考えることだと思います。

そのことを考えるとき、古民家に残された暮らしの知恵から学ぶことは少なくありません。

深い軒で夏の強い日差しを遮り、建具を開ければ風が通り抜ける。
縁側や土間といった内と外のあいだの空間が、外部の熱を直接室内へ入れないための緩衝帯にもなっています。

そして、古民家を形づくる土壁や木といった自然素材も、室内の温熱環境を穏やかに整える働きを持っています。

厚みのある土壁は、外から伝わる熱を蓄え、室内へ届くまでの時間を遅らせます。
昼間の強い熱がすぐに室内へ伝わらず、温度の変化を緩やかにしてくれるのです。また、湿気を吸ったり吐いたりする性質があり、蒸し暑い日本の夏において、室内の湿度変化を和らげる役割も果たします。

木もまた、熱を伝えにくく、触れたときに極端な熱さや冷たさを感じにくい素材です。
湿度を調整する性質とともに、室内の空気や人の身体に、やわらかな感覚を与えてくれます。

土や木は、機械のように室温を一定に保つものではありません。
しかし、温度や湿度の急激な変化を受け止め、室内の環境を穏やかにしてくれます。

古民家の良さは、単に古い姿や懐かしい意匠にあるのではありません。
その土地の気候を受け入れ、自然の力を借りながら、暑さや寒さと折り合ってきた建築そのものにあります。

設備の力を借りながらも、すべてを設備だけに委ねない。
土や木の働きを生かし、光や風、陰影を整えることで、必要となるエネルギーを少しでも小さくしていく。

夏の終わりに残る厳しい暑さは、古い建築に残された知恵を、これからの住まいへどのように受け継いでいくのかを、あらためて問いかけているように思います。

藤原昌彦

土入れ工事

こんにちは。

皆様はお盆休みをいかがお過ごしでしたでしょうか。

私は、涼しさを追い求め、山奥の滝を見に行きました。

夏の暑さも吹き飛ぶようなマイナスイオンに包まれ、身も心も癒されました。(^^)

さて、暑い中ですが世羅の家では外構の土入れ工事を行いました。

建物と道路の間には川砂利を敷くようになりますので

その範囲以外の建物外周部に土を入れ、転圧し仕上げていきました。

次はいよいよ造園工事です!

Staff.K

迎えるための設え

藤原の日記

お盆は、先祖の霊を家に迎え、
ともに時間を過ごす日本の大切な風習です。

迎え火を焚き、盆提灯を灯し、
花や季節のものを供える。

地域や家によって、その作法は少しずつ異なりますが、
そこには、目には見えない存在を敬い、
家族の記憶を受け継いでいく文化があります。

かつての日本の家には、
こうした営みを受け止める場所がありました。

仏間や床の間を整え、
襖を開けて座敷をつなぎ、
縁側から親戚や近所の人を迎える。

住まいは日常生活の器であると同時に、
季節の行事や人の集まり、
祈りや感謝を受け止める場所でもありました。

現代の住宅では、暮らし方の変化とともに、
仏間や座敷を設けることは少なくなっています。

しかし大切なのは、
かつての形をそのまま残すことではなく、
そこに込められてきた意味を受け継ぐことだと思います。

家族が集まれる場所。
花を飾り、静かに手を合わせられる場所。
亡くなった人のことを思い出し、語ることのできる時間。

お盆という風習は、
今を生きる私たちもまた、
長く続いてきた時間の中にいることを教えてくれます。

新しい住まいをつくるときにも、
便利さや新しさだけを求めるのではなく、
日本の暮らしの中で大切にされてきた文化を、
次の世代へ手渡すための設えを考えていきたいと思います。

藤原昌彦

カーペット敷

こんにちは。

世羅の家では、行政の完了検査と美装工事を終え

カーペットの敷き込み工事を行いました。

音楽練習室は、お施主様がお仕事で使うピアノを練習するための部屋になります。

次は、外構の土入れ工事と造園工事に入ります。

Staff.K

建具吊り込み

こんにちは。

世羅の家では、建具の吊り込み工事を行いました。

上記写真は、和室の吊り押し入れです。

襖紙には鳥の子和紙を使用しており、引手は切引手にしています。

上記写真は、寝室の収納の3枚引違戸です。

材はシナを使用しており、この後にホワイト拭き取り塗装を行います。

行政の完了検査を受けた後、美装工事に入ります。

Staff.K

異なるものが出会うところ

藤原の日記

私は、建築を考えるときに「あわい」という言葉を大切にしています。

「あわい」と聞くと、縁側や軒下のような、内と外の中間にある場所を思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、私が考える「あわい」は、中間領域そのものではありません。

中間領域は、建築によってつくられる具体的な場所です。一方で「あわい」とは、異なるものが出会い、互いに影響し合うことで生まれる関係のことだと思っています。

風土と暮らし。
自然と人間。
過去と現在。
光と影。
人と人。
そして、居場所と居場所。

それぞれは、はっきりと分けられるものではありません。一方がもう一方へと少しずつ滲み出し、重なりながら、絶えず関係を変えています。

庭の木々が室内に影を落とし、その揺らぎから季節や風を感じる。

古い柱に残された傷から、そこで営まれてきた暮らしを想像する。

家族の姿が見えなくても、音や気配から、その存在を感じる。

こうした異なるものが出会うところに、「あわい」は生まれます。

また、一つひとつの居場所も、それだけで成り立つものではありません。

食卓と窓辺、居間と庭、家族が集う場所と一人で過ごす場所。それぞれの居場所が緩やかにつながり、互いの気配や光景を受け渡すことで、暮らしに奥行きが生まれます。

「あわい」には、決まった形がありません。

縁側や軒下があれば生まれるものでもなく、図面に線を引けばつくれるものでもありません。

建築が風土や人の暮らしを受け止め、時間とともに関係が育まれていくことで、初めて立ち現れてくるものだと思います。

建築が完成したときに、すべてが決まっているのではない。

光や風、季節の移ろい、人の営み、そして積み重なる時間。それらを受け入れる余地を残しておくことで、建築と暮らしの間に新たな関係が育っていきます。

私は建築によって何かを強く主張するのではなく、異なるものが出会い、互いの存在を感じられる関係をつくりたい。

その目には見えないつながりが、暮らしを静かに豊かにしてくれるのだと思います。

藤原昌彦

設備器具付

こんにちは。

世羅の家では、住宅設備や照明器具などの取付け工事が進んでいます。

上記写真はキッチンのコンロ側カウンターです。

ガスコンロはノーリツの+doを使用しています。

上記写真は洗面脱衣室の洗面カウンターです。

洗面カウンターはTOTOのマーブライトカウンターを使用しています。

8月上旬の行政の完了検査に向け、引き続き設備器具付けや

建具の吊り込み工事等を進めていきます。

Staff.K

時間の重さと向き合う

藤原の日記

古民家の設計は、難しい。

何十年、時には百年以上もの時間を受け継いできた建物に、自分の設計を重ねていく。

柱や梁に残る傷。
煤によって黒くなった木。
何度も開け閉めされてきた建具。

そこには、図面には描くことのできない、人の暮らしと時間が刻まれています。

新築であれば、何もないところから自分たちの考える空間をつくることができます。

しかし古民家では、すでにそこにある歴史と向き合わなければなりません。

何を残し、何を変えるのか。
どこまで手を入れ、どこから建物に委ねるのか。

古いものを残せば良いわけでもなく、すべてを新しくすれば良いわけでもありません。

残すことが、かえって過去を飾り物にしてしまうこともあります。
新しい意匠を加えることで、建物が長い時間をかけて得てきた静けさを壊してしまうこともあります。

だからこそ、古民家の前では慎重になります。

自分の設計が、この建物に積み重なった時間よりも前に出てはいないか。
新しく加えるものが、これまでの歴史を受け止められているか。

その判断に、明確な正解はありません。

歴史と現在。
残すことと変えること。
昔の暮らしと、これからの暮らし。

その間にある「あわい」を探しながら、一つひとつ決めていきます。

古民家の設計とは、過去を美しく見せることではありません。

積み重なった時間の重さを受け止め、その続きを静かに描くこと。

難しさを感じ、迷い続けること自体が、歴史と対話するということなのかもしれません。

藤原昌彦

フェザーフィール塗

こんにちは。

世羅の家では、壁と天井仕上げのフェザーフィール塗を行いました。

フェザーフィールは、大理石粉と天然由来の接着成分を主原料とした塗仕上げになります。

ローラーと刷毛で塗っていきますが

珪藻土塗仕上げのような凹凸感が出るよう工夫して塗っています。

Staff.K