段差のある空間

その他

天気の良い爽やかな1日。

二つ庭の家 こちらの住宅にも一段下がったリビングと、読書コーナーを兼ねた中二階のセカンドリビングがあります。

本日は、設計を考えられている方を「田井の家」へ案内を行いました。

タイミングなど中々合わせづらいことも多いのですが、実際に生活している姿や生活をして見ての感想など、直接話を聞ける良い機会でもあります。

田井の家でもそうですが、私の設計する住宅には段差のある空間が多くあります。

岡山市南区にある「南区の離れ」。現在はアトリエとして使用していますが、ここでも多くの段差のある空間としています。全部で、5つの高さの違う空間としています。

段差のある空間はスキップフロアーとも言われます。

スキップフロアーの意図としては、空間を緩やかに仕切ることであったり、視線を長くすることであったり、色々とありますが「南区の離れ」で考えた事は気持ちのステップアップが中心にあります。

気持ちが弾む様に登って行く感じをスキップフロアーによりできないかと考えたものです。

バリアフリーが叫ばれていますが、住宅には少しの不便さも必要だと思っています。

その一つが、このスキップフロアーに代表される段差のある空間。

身体的な段差の上がり下りも含め、危険を察知する力もこの不便さにより養われのではないでしょうか。

藤原昌彦