2021年2月Blog

床施工

真備町にて進行中の「真備町の家Ⅲ」

外部の工事を先行しながら室内でも工事が進んでいます。 

こちらの二世帯住宅は親世帯と子世帯が中庭を囲うように配置されています。

(現場では北棟・南棟と言い分けているので、ブログでもこの言葉をつかって

それぞれの仕様や空間のお話をしていきます。)

 

北棟は床が貼れ、南棟も作業スペースを残して床を貼っています。

同じ床材ではなく北棟・南棟で空間の雰囲気、仕様に合わせ変えています。

 

写真の壁にマス目のあるシートが貼られているのが気になりますね。

これは断熱工事の施工状況です。

この断熱工事についてはまたお話しますね。

 

二つの世帯の間に中庭のある家、双方からどのように映るのか楽しみです。

インパクトより余韻

藤原の日記

暖かい日が続きますね。まだ二月なので寒の戻りもあると思うので、体調管理には気を付けてくださいね。

デザインは、どうしても流行りがあります。

住宅の依頼を受ける際には、クライアント様からの要望にもこの「流行りのデザイン」が多く含まれています。

もちろんそれが悪いことばかりではありませんので、その「流行り」の本質をきちんと見抜いた上で考えなければいけません。

「流行り」を追ってしまうと、数年で流行りが終わった後チープに見えてしまいます。

しっかりと、「美」・「用」を考えたデザインは、そうはなりません。

色々な装飾を取り払い、何もない状態でも美しく感じること。

「インパクトではなく、余韻」

この場にずっと佇んでいたいと思える空間を目指して

藤原昌彦

焼杉 施工

真備町の家Ⅲ

いよいよ、大工さんが外壁の焼杉施工に取り掛かりました。

焼杉というと触ると手が黒くなるイメージがありますが、今回は、炭化させた杉板に塗装をかけたものを採用しているため、その心配がありません。      (アトリエの杉板も黒くならないんですよ!!)

ですが、施工時はカットするため、木口の部分などを触る為、少なからず黒くなります。大工さんは顔を黒くして頑張ってくれています(笑)

心を揺さぶる

藤原の日記

春のような陽気の一日。まだまだ、寒い日は続きますが春も近づいてきていますね。

自分自身で、設計をしている際に気をつけていることは、上手くなり過ぎない事だと思います。

上手くなるということは、技術力が上がることであると思いますが、技術だけでつくってしまうとつまらないものになってしまう気がします。

敷地に対峙した時にどこに癖があるのか読み解き、その時の気分であったり、天候であったり、心地よさであったりとそう言ったことを重ねながら計画を積み重ねていくことで、余白が生まれその結果心地よさのある「ゆらぎ」が生まれる。

この余白であったり、ゆらぎが、住宅を豊かにし、暮らしを豊かにしていくのだろうと思う。

一邸一邸、丁寧に創ることは、その一邸一邸の違いを感じ取りながら楽しむことである。

私自身が楽しんで創らなければ、人の心を揺さぶることは出来ないと思う。

設計は、苦しいが楽しいのである。

藤原昌彦

屋根

藤原の日記

暖かく過ごしやすい一日でしたね。明日は、もう少し暖かくなるようです。

設計の手順で、敷地を読みその敷地の一番良い場所を探すことから始めます。

次にボリュームと配置を考えながら、屋根の形を考えます。

私が考える場合、屋根はできる限り単純な形にします。

単純は方が雨水をうまく受け流し、美しい屋根となります。

現在では、瓦だけでなく鋼板屋根などの様々な素材により、日本古来の屋根の風景は無くなりつつありますが、形だけでも美しくありたいといつも思っています。

藤原昌彦

建築まで手がける

藤原の日記

しばらくは、暖かい日が続きそうですね。

バウムスタイルアーキテクト の仕事は、少し特徴があります。
建築家は本来、建築(施工)を行うことはしませんが、私は自ら家づくりを行います。

現在では、施工分離が叫ばれている中で、逆行している可能ようですが、自らの責任において創って行きたいと思っています。

図面を丁寧に描き、それを現場に伝えれば建物がつくられる。

実は、そう簡単には現場は行きません。

考えた人の思いを乗せた図面であっても、現場でつくってくれる職人さんの受け取り方次第で、色々な方向に向いてしまいます。

完成した建物は、図面通りかも知れませんが、細かな部分やその積み重ねによりその空間の質は変わってくる場合があります。

「ディテールは生きている」

職人さんとのコミュニケーションの積み重ねによりつくられる。

そのように出来たモノに責任を持ちたいと思い建築まで手掛けています。

県外で行う場合は、建築(施工)まですることができ無いため、可能な限り現場に足を運び図面を通して伝えるようにしています。

そこまで自分の考えた建築・空間に責任を持ち、誇りを持ち続けることが、本来の建築家としてのある引き姿ではないかと思っています。

藤原昌彦

内装

山田の家 では内装工事が終わり

洗面カウンターやトイレ、照明器具やスイッチなど

設備関係の器具付けを行なっています。

下地材のままだと薄暗い部屋でしたが、壁や天井が仕上がって

窓からの光がまわり空間も少し明るくなりました。

外の足場がなくなればさらに明るくなります。

 

間もなく完成を迎えます。

焼杉 下地施工

真備町の家Ⅲ

以前、外壁のそとん壁用にラス地の施工をしましたが、今回は焼杉用の下地を施工しています。

この物件は、焼杉とシラスそとん壁を使った外観になりますよ!!

たくさんの情報の中で

藤原の日記

少しずつ暖かくなってきている気がしますね。本格的に暖かくなるのは、もう少し先ですが、待ち遠しいです。

お陰様で多くの方からホームページを通じてお問い合わせやアトリエ見学の依頼を頂いております。

岡山県内だけでも大変多くの住宅を手掛ける依頼先(設計事務所や工務店・ハウスメーカーやビルダーなどなど)がある中、お声がけ頂けることは大変嬉しく思います。

私自身、周りを気にし無いので聞いたことの無い会社さんも多くあります。

色々な会社が色々な特徴があり、多くの情報が溢れている状態です。

何が良くて、何が正しいのか、価格は・・・などなど、検討されている方にとっては、依頼先を決めることは大変な状態ですよね。

皆さんの良い方向に進めるように何か役に立つことがあれば、出来る限りのことは行いたいと思っています。

良い建築が増え、豊かな暮らしが増えることが私の願いです。

藤原昌彦

難しい方へ

藤原の日記

少し肌寒い気持ち良い天気の1日。

人生には、多くの困難がありますね。現状の新型コロナウィルスもそのひとつかも知れません。

早く収束してもらいたいものです。

住宅の設計でも多くのハードルがあります。予算であったり、敷地であったり、法律であったり。

そのハードルを取捨選択を行なって行くことが設計といっても良いかも知れません。

私の場合は、必ず困難な難しい方を選んでしまいます。

住宅の設計は、楽をしようと思えば楽ができます。

工業製品で出来た規格品を使用したり、取り付けたら終わりのようなものであったりと、効率化ということで出来た多くのモノを使用することで可能になります。

私には、それが良いとは思えず、クライアント様が私に任されたことは何かを考えます。

困難を乗り越えた向こう側にある、暮らしや住宅を追い求めて行きたいと思います。

まだ見ぬ新しい普通を。

藤原昌彦