一万年前からあり、一万年後もあり続ける

藤原の日記

先日、ご縁があり山口にある住宅とレストランに伺うことができました。

このプロジェクトは、約10年前に専門誌で計画が発表されました。

設計は、建築家 石上純也氏。

敷地は少し高台になっているのですが、建物は地盤面の下にあり道路からは見えなくなっています。

つくり方としては、構造体となる柱や天井の部分を掘り進め、残った土を型枠替わりに使用しコンクリートを流し込みます。

コンクリートが硬化したのち、型枠として使用していた土をかき出します。

発表当時は、コンクリートのグレーとなる予定でしたが、土を掻き出すとコンクリートにこびりついた土が綺麗で、地層の後も残っていたため現場にてこの土がついた状態で進めることになったそうです。

このことで、洞窟レストランと言われるようになったそうです。

エントランス部分

内部を体感すると、日本では無い違う国に居るかのような感じです。

ここには、既製品と呼ばれるものは設備機器以外ほとんどなく、建築部材(ガラスやドアなど)はすべてがオリジナル。

現場監理を担当した方も説明に来ていただき、工事の経緯やその時の出来事など大変興味深いお話を聞くことができました。

当然のことですが、料理もワインも大変美味しく、オーナーシェフも一緒に話をしながら楽しく過ごすことができました。

メゾン・アウル
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