少し風の強い一日でしたね。まだまだ、寒日は続きそうですね。
住宅を設計するデザインには、大きく分けて2つあります。
見た目のデザインと見えないところのデザイン。
見た目のデザインは、分かりやすくプロポーションや屋根の形などなど、見えないところのデザインは、構造の耐震性や温熱環境性能となります。
しかし、大切なのは見えるデザイン・見えないデザインをどのくらい手間暇をかけて検討しデザインしまとめてた設計なのかです。
この手間暇は、つくり手(職人さん)の内容にも繋がります。
どちらのデザインも表面上だけでなく手間暇かけた「つくり」が大切になってきます。
費用は安ければ安い方が良いのは、多くの方の共通の希望だと思います。
見ない所の価値をどう見出していけるかは、かなり難しいかもしれません。
クライアントさまには伝わりにくい部分かもしれませんが、丁寧につくって行くことで必ず「伝わる」日が来ると思っています。
直近の数年が良いのではなく、10年後、20年後、30年後だんだんと味わい深く、深みのある美しさの有る建築を目指しています。
これからも丁寧に創って行きたいと思います。
藤原昌彦
大工さんは内部の施工を進めながら、外部の準備もしています。
まずはそとん壁の為のラス地施工から。
少し寒さの緩んだ気がする一日ですね。明日は、もう少し暖かい天候の様です。
建築には、大変多くの影響力があります。
散歩をしていて、見るだけで綺麗だなと感じるものや何故か不快に感じるもの、何か気になって仕方ないものなど、外部からでも多くの影響があります。
当然、身体を置く内部空間はかなりの影響があります。
心地良さや居心地、ゆっくり休めるなど、家が帰ることのできる建築だからこそ必要な要素ではないでしょうか。
時間が経過するごとに味わい深く身体に馴染む空間。
建築家の私どもは、それを創る責任があります。
少しでも、美しくあり豊かな暮らしができる場を創りたいと思います。
藤原昌彦
日中は暖かく過ごしやすい一日でしたね。来週は、また寒さが戻ってきそうな予報なので、体調管理には気をつけて下さいね。
現在、数件の住宅の計画を行っています。
計画は、敷地を見ることから始まり、クライアント様からの要望を付き合わせ、どの要望を優先させて行くかを考えながら、暮らしを想像して行きます。
時間があれば、何度も敷地に足を向かわせ、何度も線を重ねながら創り込んで行きます。
なんども何度も思考を重ねることで、豊かな暮らしのできる空間ができて行きます。
クライアント様が良いだけでなく、建築家としての自分が納得できるまで。
なんども何度も。
藤原昌彦
寒さも緩み暖かい日でしたね。
本日は、尊敬する建築家の方と色々なお話をしました。
建物を見学させていただいた後、近くのカフェにて。
掲載された住宅建築を見ていただいて、その感想など色々と話をする事ができました。実際の建築も以前にご案内していたので、文章と体験と雑誌の紙面の内容と感想いただきました。
もうすぐ70歳が近づいているそうですが、いまだに現役の建築家であり住宅作家。
多くの温かい言葉をいただき、まだまだ頑張らねばと。
住宅の設計は、実は簡単できます。だからこそ、より良い住宅空間は難しい。そして、考えれば考えるほど奥深さがあります。
自分自身、一邸一邸を丁寧に創り続けていますが、こうやってどこかで見ていただけている事がこれからの励みにもなります。
一番はクライアント様からの依頼ですが、同業の先輩からの応援も大変嬉しいものですね。
藤原昌彦
山田の家、今日は塗装工事を行ないました。
大工さんが2階の工事をしている間、
1階の家具や窓枠など無垢の部分を塗装していきました。
住宅での塗装は「保護」を目的に行ないます。
塗装する箇所と用途により塗料の種類も様々変えています。
CMで耳にしたことがありますが色を付けるだけじゃないんです。
もちろん塗装をせず白木の風合いをそのまま活かす場合もあります。
塗装は簡単そうに思えますが、きれいに仕上げるには
やはり丁寧に施工しなければならないので意外と時間がかかるんですよ。
内装工事に移る前に再度残りの塗装に入ります。
内部の造作も間もなく完了です。
天気予報通り、朝起きると一面うっすらと雪が積もっていましたね。
豪雪地帯に比べれば大した事はないですが、雪景色は風情がありますね。
空気感も雪があるのとないのとでは違い、少ししっとりとして一種の心地よさを感じます。
この感覚は、家の中でじっとしていては味わえない、一つの豊かさかもしれません。
雪深いところでは、大変な事が多く自然の脅威を感じます。
新潟の友人から届く写真には、その自然を享受し楽しんでいる姿を見て嬉しく思いつつ、苦労(雪下ろしや除雪作業)が耐えないだろうなと。
明日からは、少し寒さも緩むそうで動きやすくなりそうです。
藤原昌彦
寒が身にしみてきますね。アトリエでは、薪ストーブが大活躍です。
建築の用語では、「納まり」という言葉があります。
以前も、ブログで書いたかもしれませんが、「ディテール」とも呼ばれます。
こう書くと、ご存知の方はモノと物との取り合いの事とわかると思います。
建具の枠がどう取り合うのかなど、多岐に渡ります。
どうしても、部分を考えて行く作業のことを思い描きがちで、実際の現場でも「ディテール」は細かな部分を描いて行きます。
その集合体が建築として出来上がって行くわけです。
その際に、設計する人の個性が出てきて、いわゆる作家性が出てきます。
部分を描いている様で、実は設計者の心の納まり、つまり設計者の感覚的な違和感のない状態を描いているのです。
これは、設計が進んだ段階で行うことではなく、実は計画プランの段階から「納まり」は始まっています。
敷地に対して、違和感のない配置計画や動線計画、全体のバランス。
手を動かしていると、いつの間にかハマるときがくる。
そのときが「納まり」がついたとき。
心地よい「納まり」を常に思い描いて。
藤原昌彦
コロナの影響で成人式が中止や延期となり、新成人には本当に大変な時代を感じさせる出来事になってしまいましたね。
インタビューで、明る言葉で前向きに話している姿をみると頼もしくも思えました。
プランに入る前に、設計の申し込みを頂き意思確認を行った上で進めて行きます。
私の場合、計画やプランは実はすぐに出来るものではありません。
敷地を確認して、すぐに「答え」が見つかれば比較的短期間でできることもありますが、「答え」が見つからない場合はずっと探し続けて行きます。
場合によっては、相当な時間がかかることもあります。
ただボーと考えているだけではなく、手を動かし何案も計画を考えて行くことで、「答え」が見つかって行きます。
建築だけの「答え」で有れば早いのですが、クライアント様の要望と暮らし、そして予算を加味しながら計画を進めて行くため、「答え」の見つけ方も多くあります。
設計申し込みを頂き、多少時間をいただきますが、「答え」が見つかるまでお待ちいただけると嬉しいです。
藤原昌彦
寒波の影響で、寒い日が続きますね。新潟にいる友人からは、雪の便りを頂きますが、かなりの雪の量にびっくりしております。
住まいの建築を考える際に、一番の心配事はお金の問題です。
住宅の設計は、予算が潤沢に有れば良いものが出来るとは限りません。(もちろん、予算が多い方が視野が広がりますので、良いものになって行く可能性が大きいです。)
通常で行くと、プランをして間取りなどを決めてから資金計画を行う事が一般的ですが、私が行う場合プランを行う前に資金計画を行っていきます。
建築を行う際には、実際の建築するお金以外に、設計監理費用や諸経費と呼ばれる費用(住宅ローン関する費用や登記費用その他)の様な目に見えない費用があります。
クライアント様の考えられている予算から想定されるその諸経費などの金額を引き算して行くと、実際建築にかかるお金が分かって来ます。
資金計画は、まずはどの様な事にどれくらいの費用が掛かるのかを知ることから始め、考えられている予算と実質必要と思われる金額(予想総事業費)を比較して行く事が大切です。
その段階で、建築にかける価値をどう捉えるのか考えて行き、予算が間に合っていない様で有れば予算を無理のない範囲であげて行くのか、建築の価値観を再度考え直して行くかを検討して行きます。
ある程度、プランを行う前にこの資金計画を行って行く事で、色々な意味で建築がスムーズ行くと思います。
藤原昌彦