大空間と薪ストーブのある平屋建て 「三原久井の家」 2020

田園風景の広がるのどかで広さのある敷地に建つ平屋建ての住宅。
のどかな田園風景と山の緑が望めるような、家族の集う場のある住宅を考えた。

躯体性能:耐震等級3(許容応力度計算による構造計算) ※構造についてはこち
外皮性能:Ua値 0.48 ※温熱環境についてはこちらへ

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大空間と薪スートブのある平屋建て 三原久井の家

周辺環境に馴染む様に高さの低い平屋建てとし、屋根はどの方位からも美しく見えるように寄棟とした。

大空間と薪スートブのある平屋建て 三原久井の家

雁行する平面形状を持っており、くつろぎの場(LDK)と個室(寝室や子供室)を分けている。
西側の田園風景を楽しめるように広いウッドデッキを配置している。

大空間と薪スートブのある平屋建て 三原久井の家

開口部は、視線の抜けるように配置している。

大空間と薪スートブのある平屋建て 三原久井の家

ダイニングから一段下がったリビング空間。床には鉄平石を敷き、床暖房を設置している。
くつろぎの場の中心に薪ストーブを設置し、東側開口部は、山の美しい緑が眺められるようにしている。

大空間と薪スートブのある平屋建て 三原久井の家

リビングからは、広大に広がる田園風景が望めます。
デッキは、一つの部屋(外室)として計画している。

大空間と薪スートブのある平屋建て 三原久井の家

デッキからリビングの開口の向こうにある山の緑が楽しめます。

大空間と薪スートブのある平屋建て 三原久井の家

リビング・ダイニングと一体となったキッチン。
キッチンはセミオーダーのフラットな形としました。
背面収納は、造作にて製作。

大空間と薪スートブのある平屋建て 三原久井の家

夜の雰囲気は、ゆったりとくつろげるように灯りの検討をしています。

大空間と薪スートブのある平屋建て 三原久井の家
大空間と薪ストーブのある平屋建て 「三原久井の家」

広島県三原市の山々に囲まれた田園風景の広がる場所にある。
施主は関東から郷里に帰ってくることを決めた五人家族。
設計前にこの敷地を訪れた際、緑豊かな田園風景や管理された美しいあぜ道を眺めていると、
この緑の中に端正に浮かんでいるような住まいを思いついた。
施主からはこの自然を生かし家族とともに成長できる住まいを要望された。
家族や兄弟で集まり団らんする機会も多いことから、屋外での食事も想定し、
たくさん人が集まって楽しむことができる計画とした。
くつろぎの場であるリビングは、どの方向を見ても美しい風景が広がるため、
特に配置とボリューム・開口部の位置を慎重に考慮した。
敷地は比較的ゆったりとしているため家庭菜園スペースを配置し、
将来建築予定のゲストルーム棟スペースも確保した。
この住まいに家族や近隣の人たちがたくさん集まり楽しく暮らす様子が、
緑豊かな風景の一部として根付いてくれることを期待している。

木造/SE構法 平屋建て
延べ床面積:127.70㎡
設計:藤原昌彦(バウムスタイルアーキテクト一級建築士事務所)
構造設計:株式会社NCN
家具:ハオアンドメイ 傍島浩美
ソファー:アルフレックス
設計期間:2018年4月~2019年10月
施工期間:2019年4月~2020年06月
写真:笹倉洋平/笹の倉舎(https://www.sasanokurasha.com)