植栽のある空間

藤原の日記, 真備町の家Ⅲ

皆様は、お盆休みに入られているのでしょうか?雨が多い休みとなりそうですね。

倉敷市真備町にて建築を行っていた「真備町の家Ⅲ」が造園も終え完成しました。

今週から始まった造園工事は、クライアント様もその変化ずっと見学されていました。

樹木が配置され、植え込まれて行き、見る見るうちに建築の空間が昇華して行くのを感じます。

ただ木を植えるだけでも違うのですが、樹形や高さ枝振りなど詳細に検討しながら配置し、景石や下草・苔などしっかりと創り込むことで全くの別世界へと。

プラン提出の段階で、この風景を想像し提案を行います。

クライアント様には、計画段階のスケッチと植栽が入る前の建築空間、そして造園が完成した後の空間を比較して見て頂きました。

事前にスケッチなどを見て頂いているものの、やはり完成した空間は想像できなかったそうです。

分かっていたようで、複雑な空間のバランスや造園のある空間は、完成するまでわからないと思っています。

その伝わらなさが苦しくもありますが、完成した際に伝わった瞬間が嬉しくもあります。

完成写真は、少し生活が落ち着いた頃に撮影させて頂き、皆さんにご覧いただきたいと思います。

藤原昌彦