光の質

藤原の日記

だんだんと暖かくなって来ましたね。

このまま、春に向かってくれれば良いのですが、もう一回ぐらい寒くなるのでしょうか?

リビング

建築を考える際、光について考えます。

大開口の大きなガラスの開口部が良いとされるのですが、明るいのと光の質はまた違います。

私の設計する住宅では、障子をよく使用します。

障子を通した光は、厳かな柔らかな光です。

直接的な光も良いのですが、障子の光はまた格別な光です。

障子を入れると、和風とか言われてしまうのですが、障子が入っているから和風ではないと思います。

私が障子を使用する理由は、やはり光の質が必要だからです。

障子が使用できない場合は、ハニカムスクリーンなど障子の光によく似たものも使用します。

光の質を考えながら、空間を想像していきます。

藤原昌彦