余白について考えることがある。
暮らしの余白。
時間の余白。
空間の余白。
光の余白。
私たちは日々、様々な余白の中で暮らしている。

一方で、余白には「無駄」という意味も含まれている。
必要以上の空間。
使われない時間。
効率だけを考えれば、省いてしまってもよいものかもしれない。
もちろん、無駄をなくし、効率よく物事を進めることは決して悪いことではない。
しかし、人が暮らし、生きていく上では、その「無駄」と思われる部分こそが大切なのではないかと思う。
例えば、縁側やデッキに座って庭を眺める時間。
木漏れ日を眺めながらぼんやり過ごす時間。
目的もなく窓の外を見つめる時間。
それらは効率だけで考えれば無駄な時間かもしれない。
けれど、その時間があるからこそ気持ちが整い、心にゆとりが生まれる。
余白とは、無駄ではなく、余裕やゆとり、そして豊かさなのだと思う。
効率や合理性が求められる時代だからこそ、人が人らしくあるために、余白は必要なのではないだろうか。
藤原昌彦