取り戻せるか

藤原の日記

朝・晩は少しづつ過ごしやすくなって来ましたね。

もう直ぐ夏も終わりを迎えます。

住宅は色々なことを考えて成り立っています。

人のこと暮らしのこと、周辺環境のこと、環境のこと。。。

住宅の初源は、寝るところは洞窟の様な洞穴で、リビングや食卓は木の下で、浴室やトイレは川や海であったと思います。

これが、私の住宅の基本なのかもしれません。

リビングやダイニングは、木陰の様なかつ開放感のある居場所。

寝るところは、小さな洞穴の様な空間。

そこに現代の技術を取り入れて組み上げてく。

そのために、失われつつある風景やその場の記憶。

しかし建築は進化している様で進化していないのではないかと、むしろ衰弱している気がします。

これからの時代、衰弱し失ったものを取り戻すことがこれからの重要なテーマとなると思います。

藤原昌彦