空気の入れ替え

藤原の日記

昨晩は凄い雨でしたね。いきなり激しく降る様子は、スコールの様でした。

気候変動が著しく、亜熱帯の気候に段々と近づいている気がします。

そうなると住宅の環境も少しづつ対応を迫られる気がします。

日本の住宅の基本は、「夏を旨とすべし」と言われるほど、夏の環境を重視して建てられて来ました。

いつの頃からか、断熱性能重視となり冬が中心の住環境へ変わって来ました。こうなると断熱材が厚くなり、気密性を高めるという流れになって、夏場は熱がこもり熱気が移動しなくなり、大変暑い思いをする羽目になります。

ですから、現在の住環境ではエアコンをつけっぱなしにしておかなければならない状況となりました。

住宅のメンテナンスとして、私はよく空気の入れ替えだけでも良いのでして下さいと言います。

屋外からの自然な空気を入れてあげる事で、自然素材を使った住宅はより長く生きることが出来るのだと思います。

私のアトリエでもそうです。朝は必ず空気の入れ替えのため、暑くても寒くても窓を一度全開にして、空気を入れ替えリフレッシュさせて行きます。

機械に頼ることも大切ですが、これからの時代の自然と寄り添う暮らしを丁寧に考えて行きたいと思います。

藤原昌彦