スケール感

藤原の日記

少し風が冷たいですが、暖かい1日でしたね。

東京から恩師が、広島へ行く際に立ち寄ってくれましたので、時間の許す限り、近場を案内いたしました。

伺ったのは、「林原美術館」 設計は、岡山県庁舎の設計も行っている前川國男氏。1968年の竣工です。

焼きすぎたレンガの外壁が特徴的で、面によって貼り方・レンガの使い方を変えています。コストの問題でそのようにされたそうです。

何と言っても、空間の展開とスケール感が良い建築です。

スケール感は非常に良く、落ち着ける感じで大きい・広いではなく程よい距離感・広さ・高さの構成です。

住宅においても、非常に大切で毎日使用する空間ですので、広い・天井が高いは全体の構成とプロポーションを見ながら丁寧に決めていかなければいけません。

どこもが同じ天井の高さでもいけませんし、そんなに利用頻度の高くない部屋を広くする必要もありません。

緩急が大事で、平面は単純だけども体感は複雑になるように設計を心がけています。

藤原昌彦