何もない

藤原の日記

多くの方々が来られた牛窓の家の見学会が終わり、色々なコメント頂きました。

建築家それぞれにより、建築の設計手法・空間の創り方は違ってきます。

私の設計のはじめは、何もないガランドウをどう組み込むかから始まってくるといっても過言ではありません。

そのガランドウが、いろいろな居場所を創り暮らしを豊かにして行きます。

多少のストレスをも許容する様な虚無の空間。

機能で分けることなく、暮らしの中で居場所を創っていく大きな何もない空間。

暮らしを豊かにすることは、人間の考える力を育てるのだと思います。

藤原昌彦