暑い日が続いていますね。
甥っ子たちとの遊びで色々と楽しく過ごしています。
設計の積み重ねは、後々になり気づいてくるものです。
住宅の設計は、特にスムーズにしようと思えばいくらでもできるのが不思議です。
キッチンなどの設備は、メーカーの物をポンと置いてしまえば形になります。
特に、細かな検討をしていなくても出来るのです。
私が手掛ける住宅においては、確かにメーカーの物を使用したとしても、出来る限りその雰囲気が感じられないように配慮しながら設計を行っていきます。
大切なのは、モノとしてのキッチンではなく、作業のできる空間の一部としてのキッチンです。
効率よくメーカーの方が考えてくれたことを、打ち消すように非効率に設計を重ねていきます。
この事により、空間の大切な部分が浮き出てきて、モノとしての設備を大切にするのではなく、その空間そのものを大切にして頂けるようになってきます。
設計は、本当に非効率の連続。あきらめることなくとことん考えることが大切です。
藤原昌彦