開口部と光 …設計作法03

藤原の日記

今日も比較的暖かい一日でしたね。

インフルエンザが流行っていますので、気を付けてください。

伊豆高原の家02

今日は開口部の話。

開口部は、光を取り込んだり、風を取り込む箇所。

壁に、穴をあければ開口部はできます。

その開け方により、空間の質が変わってきます。大きければよいのでもなく、どこの位置や方位に配置して良いものでもありません。

きれいな景色が見える方向に窓は開けていきたいですね。

しかし、一番気を付けて設計するのが、光の入り方・明るさの調整ですね。

一概に言っても難しく、何度も何度も考え検討していきます。

方向は良いのか?大きさは?開口部の位置は(高さ)?また、開口の数は?…と

人が明るさを感じるには、暗さが必要です。

暗さを知って、初めて明るさを感じると思います。

伊豆高原の家01

 

本当に良い建築は、窓の数も少ない気がしています。

そのことを考えて設計した住宅が、もう少しで完成いたします。

 

03<豊かさは開口近傍に宿る>(開口部)
豊かなモノは外からやってくる。光や熱、風や香り、音やコミュニケーション…
豊かなモノを取り入れ、不必要なものを拒否する。
開口部にはこのような役割があり、ただ単にアルミサッシを取り付けてしまえば簡単ですが、
家と庭との関係を密接し心地よい豊かな暮らしには、この開口部の設計が大変重要となります。
開口部を大きくすれば、防犯や温熱環境に影響を及ぼします。
そして、この開口部から入る光が美しくなくてはなりませんので、細心の注意を払いつつ、
最適な開口部を設計するようにしています。

 

写真は、建築家 堀部安嗣 設計の「伊豆高原の家」

2階のこの空間には、写真の窓と小さい窓がもう一つ。

 

光のコントロールは、大きなテーマの一つです。

藤原昌彦