仕事納め

藤原の日記

本日で、今年の仕事納めとなりました。

一年を振り返ると、多くのご縁と対話に支えられた、実りの多い年だったと感じています。

設計の仕事では、敷地に立ち、光や風、周辺環境を読み取りながら、そのご家族にとってどんな暮らしがふさわしいのかを考え続けてきました。

一つとして同じ条件の住まいはなく、毎回が新しい問いであり、学びの連続です。

また今年は、**「風土と暮らし、土着する設計施工」**というテーマで講演を行う機会にも恵まれました。

 (・2025.09.19 釿始  ・2025.09.27 MOKスクール 計2回) 

家づくりは、デザインや性能だけで完結するものではなく、

その土地の空気感や素材、つくり手の姿勢、そして住まい手の暮らし方が重なり合って、はじめて本当の意味での「住まい」になる。

講演では、日々の設計の中で大切にしている、そうした考え方を言葉にしてお伝えしました。

あらためて感じたのは、設計とは「形をつくること」以上に、「暮らしの土台を整える仕事」だということです。

派手さや流行に流されるのではなく、

時間が経つほどに味わいを増し、暮らしに静かに寄り添い続ける住まいをつくりたい。

それが、建築家として変わらず大切にしていきたい姿勢です。

家づくりを託してくださったクライアントの皆さま。

現場で誠実に向き合ってくださった工務店・職人の皆さま。

そして、講演の場を設けてくださった関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。

住まいは完成した瞬間がゴールではなく、そこから暮らしが育っていく場所です。

その大切な「はじまり」に関われることを誇りに、来年も一つひとつの住まいに丁寧に向き合っていきたいと思います。

一年間、本当にありがとうございました。

どうぞ穏やかな年末年始をお過ごし下さい。

藤原昌彦