山裾に建つ山小屋 山田の家 2021
大きな農家住宅のあった広い敷地を数区画に区分けした分譲地の一画に建つ、4人家族の住まう住宅である。
躯体性能:耐震等級3(許容応力度計算による構造計算) ※構造についてはこちらへ
外皮性能:Ua値 0.46 ※温熱環境についてはこちらへ
認定長期優良住宅取得
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端正な外観となる様に設計した外観。山小屋の様な雰囲気となるよう外壁材には杉板(無塗装)を使用している。
玄関とSCLは土間空間としています。SCLはご主人のスペースともなります。
奥行きのあるLDK。大きな吹抜けがあり2階の各個室とも繋がり、どこにいても気配が感じられる様にしています。
リビングからは、デッキが繋がってさらに広がりを感じさせます。
キッチンは、家族で作業できるようにフラットで作業台を広めにしています。
SCLから繋がる裏動線。コンパクトながらも回遊性のある動線をつくることで広く感じます。
2階の階段ホールには、北側の風景を眺めながら読書のできるスタディコーナーを設置しています。
2階の寝室・個室は、LDKの吹抜けと繋がった空間となっています。
吹抜け側の建具を開けたり閉じたりすることが出来ます。
温かみのある雰囲気となる様に照明計画を行っていきます。
大きな農家住宅のあった広い敷地を数区画に区分けした分譲地の一画に建つ、4人家族の住まう住宅である。
敷地は、山裾に位置し、西側に緑豊かな山が望める環境である。しかし、緑豊かな方角には細かく区分けされた敷地に新たな住宅が建つことが予想された。クライアント家族は、仲が良く端正な雰囲気が感じられ、コンパクトながらも一体感のある住宅が良いのではと思われた。計画は出来る限りワンルームとして繋がりのある空間とするため、LDKと2階の寝室・個室を建具で仕切り柔らかく繋がられる様にしている。普段は建具を開け放ち、LDKと繋がり、少し離れたいときは建具を閉じて調整する。平面計画は回遊性のある動線とし、コンパクトでありながらも広く感じられる様にしている。
外観は、切妻屋根の大きな屋根が掛かり、外壁には杉板貼(無塗装)りとして、経年変化を楽しめ山裾に建つ山小屋をイメージして設計を行った。
敷地境界にはクライアントが自ら製作した板塀があり、建築と同様経年変化が楽しめ、自作することでさらに愛着を持っていただけるようになった。
この中の良い家族が、成長しながら経年変化と暮らしを楽しんでいかだける住宅となった。
木造/SE構法(2階建て)
延べ床面積:94.81㎡(28.68坪)
建築設計:藤原昌彦+バウムスタイルアーキテクト
施 工:バウムスタイルアーキテクト
構造設計:株式会社NCN
外構造園:バウムスタイルアーキテクト
設計期間:2019年11月~2020年8月
施工期間:2020年 9月~2021年 2月
写 真:田中園子(QUA DESIGN style)