終の棲家の狭小住宅「国府市場の家」 2019
コンパクトな暮らしを望む、50代夫婦家族の建て替えの住宅。
躯体性能:耐震等級3(許容応力度計算による構造計算) ※構造についてはこちらへ
外皮性能:Ua値 0.58 ※温熱環境についてはこちらへ
認定長期優良住宅取得
建築中の様子はこちらへ 国府市場の家 ブログ
広くて大きな敷地。
将来息子さんに敷地の半分を分られるよう、奥側に建物をコンパクトに納められるよう計画した。
3.5間角の正方形プラン、屋根は傘のようにかけた。
1階は生活スペースとなるキッチンダイニング。
建具の引手には自然素材を使用している。
リビングは2階。コーナーに開口部を設けた。
日差しが入り、明るく開放感のある空間になった。
2階には傘のような屋根のワンルーム。構造部分をあえて見せる、雰囲気ある空間になった。
パーティションのような間切りで個室にしている。将来、この間仕切りを撤去し、広く使えるようにした。
小学校の側の環境豊かな場所に建つ、50代夫婦家族の住まい建て替え。
建て替え前の住宅は、広い敷地に増築を重ねた複雑な導線で、床面積の大きな住まいだった。
暮らしを確認したところ、実際に使用しているスペースは10坪にも満たなかった。
ご夫婦は将来息子さんに土地を分け与えたいという意向もあり、建て替えでコンパクトな住まいを要望された。
新しい住宅は、3.5間角の正方形プラン、屋根は傘のようにかけ、土地の奥側に建てた。
生活スペースは1階に、くつろぎスペースは2階に設置した。
2階はパーティションのような間仕切りで個室を作っており、将来息子さんが独立したときには、間仕切りを撤去し、広く使えるようにした。
素材の経年変化とともに、暮らしの変化が楽しめる住まいとなった。
木造/SE構法(2階建て)
延べ床面積:83.91㎡(25.38坪)耐震等級3・温熱等級4
建築設計:藤原昌彦 (バウムスタイルアーキテクト一級建築士事務所)
構造設計:株式会社NCN
外構・造園計画:藤原昌彦 (バウムスタイルアーキテクト一級建築士事務所)
写真:田中園子 (QUA DESIGN style)