かなり朝晩は涼しくなってきましたね。
歴史から学ばせていただくことは多くあります。
暮らしの場でもある住宅においても同じです。
政策により、一気に多くの住宅が作られてきた日本で使われいる素材・建材は効率よく作られ多くのものがフェイク素材といっても良いかもしれません。
昔の民家は、仕事と生活が一体となったものが多く、農家であったり養蚕をしていたりとなっています。
屋根には、厚さのある茅葺きの屋根、外壁には木や土を使っています。
この素材は、熱を貯め放出できる優れた建材です。
自然によって生み出されたモノは、実に素晴らしい性能があるのです。
私の設計する住宅にも、多くの自然素材を使っています。
外壁材は、板材や火山灰を使った自然素材、内部は床材は無垢材のフローリングや石、壁や天井はできる限り珪藻土や漆喰を使っています。
断熱や気密のことばかり意識するのではなく、使われる素材・建材にもしっかりと目を向けて欲しいです。
藤原昌彦