ほのぼのと、良い天気ですね。
3日間の疲れが程よく身体にありますが、明日の津島福居の家の上棟に向け、体調を整えます。
昨日の続きで、村野藤吾の旧千代田生命本社ビルのお話。
完成は、1966年。
村野藤吾が75歳の時の作品ですが、まだまだ晩年の作品とはいえなそうです。実は、お亡くなりになられる前日まで、仕事をされていたそうで、亡くなったのは1984年(満93歳)だそうです。
代表的な作品としては、日本生命日比谷ビル・日生劇場が有名で、こちらも実は、保険会社のビルです。
村野藤吾が千代田生命保険ビル本社の設計者に選ばれた理由の一つには、保険会社の事務所を設計していない事があったそうですが、日生も保険会社ですよね。。。謎が
それはさておき、村野作品の特徴としては、このファサードではないでしょうか?
アルキャストのルーバー?ではないでしょうか。
このアルキャストは、名前の通りアルミで出来ておりその当時としては、大変高価な材料です。少し見えにくいのですが、I型となっているのが一つのユニットで、約8900本あるそうです。(配布資料より)
説明で、このI型のユニット1本 当時の価格で30万円。現在のお金に換算すると、約300万円だそうです。
どれくらいのコストがかかっているのでしょうか…これだけでなく、その他にもしっかりとつくられておりますので…
村野藤吾は、これだけの高いビルの外壁を定期的にメンテナンスするのではなく、イニシャルコストはかかるけれでも長持ちをする材料をと提案されたそうです。
実際に、外壁のルーバーについてはほぼメンテナンスをされていないそうです。
まだまだ、話は続きそうなのでまた、続きを書きたいと思います。
藤原昌彦