雨上がりの朝。しっとりとした空気感が心地よく感じます。
何かと線引きをしておかなければ、物事がうまくいかないことがありますよね。
建築の世界でも色々とあり一番わかりやすいのが、敷地という境界です。
道路と敷地の区切りや隣の敷地と敷地の区切り。
住宅の内部においてもその境界は生まれてしまいます。
名称をつけていく行為は、実はこの境界をつくっている様な気がします。
玄関・廊下・リビング・キッチン・などなど。。
設備がともなったり、生活の行為で必要な場所については区切りは必要かもしれませんが、境界が曖昧なリビングなのかダイニングなのか部屋なのか廊下なのか色々なものが境界なく混在している空間も良いのではないかと思っています。
使う方が、ソファーを置いてリビングとしても良いし、家具で仕切って境界を作るのも良いし。
曖昧な境界を意識の境界をつくっていけると、色々な楽しみ方ができ暮らしはもっと豊かになるのではないでしょうか。
藤原昌彦