一手間

藤原の日記

朝日の清々しさが気持ちの良い季節。山の緑も深みが増して来ていますね。

どの世界でも同じことが起きているのかもしれませんが、住宅建築の世界では特にパーツの寄せ集めによるつくられ方になっています。

利益追求による工業化によるところが大きかと思われます。

簡単にいうと、カタログから選んで寄せ集めて作る。

色々なパーツを選んで取り付けるので、関係性が合わず何だか醜く風景の喪失に繋がっている気がします。

地球温暖化に伴い、住宅の温熱環境の性能UP・省エネルギー化は避けられないため、工業化された製品を使わざるおえない状況ではありますが、そこに一手間加えることで、何かできないかと模索しています。

私の設計での開口部は、その一手間をかけてつくる事が多くあります。

その一手間が暮らしの豊かさにつながることを信じて。

藤原昌彦