間を考える

藤原の日記

色々な草花が芽吹き色鮮やかになって来ましたね。散歩が楽しい季節です。

建築の設計で、平面計画が一番大切です。

平面計画(プラン)は全ての要となり、ここが綺麗でないと美しい建築・空間にはなりません。

平面計画の中には多くの要素があり、部屋や居場所のプロポーションの良さや、視線の抜け、そして動線。

平面計画はよく間取りと言われることがありますが、この「間取り」とは何のことでしょうか?

家全体の部屋の配列という方もいらっしゃいますが、家全体の中で居場所や機能を間をどう繋ぐかを考えることが、「間取り」です。

ただの部屋の羅列では実は「間」を考えた平面計画にはなっていないのです。

「間」は、余白とも言い換えらるかもしれません。何とも言えない余白が、暮らしの中で豊かさを与えます。

この「間」があることで、心の拠り所となる余裕が生まれるのかもしれません。

藤原昌彦