楽しむ

藤原の日記

昨日とは打って変わって、雨模様の朝。雨はそこまでひどく降らずに、曇り空の一日となりそうです。

設計・建築の仕事を続けている理由として、やはり楽しいからだと答えます。

設計・建築の仕事考えて悩んで最適解を見つけながら行うことは、苦しいことばかりです。

なぜ楽しいか?一番は、クライアント様によるものが大きと思います。

以前、設計申し込みをしていただいて計画を進めていた方がいます。初めの面談やヒアリングなどは楽しくできたのですが、いざ計画の段階で私が描いたプランをもとに、この様にしてくださいとクライアント自らプランを描いて送って来られました。

私のプランをもとに書いているので、計画自体は破綻していないのですが、計画の内容を理解されておらず、価値観のズレを修正することができずにお断りさせていただきました。

自分でプランをされるのであれば、私は必要なくなり、そのままを建設業者へ見せて作ってもらった方が安くできるのではと思います。

お断りした理由は、私が楽しくないからです。私が楽しくなければ、私が考える建築も楽しくなりません。つまりは、良い建築にはならないと思っています。

私に依頼をしていただける多くのクライアント様もたくさんの要望があります。

みなさんが思っている要望とは違うので、具体的な要望はなくお任せ状態だと思われている方もいらっしゃいます。

みなさんが思う要望の例として、20畳のLDKや寝室は8畳必要や、アイランドキッチンがが良いなどです。

設計をさせていただいたクライアント様の要望は違っていて、緑を楽しみながら料理がしたいや、家族との時間を楽しむ空間が欲しい、読書に集中できるスペースが欲しい、などなど。

こういった要望は楽しいですね。

人に任せることは、不安なことも多いかもしれません。

それを任せ切る力がクライアント様にも求められ、そのことも楽しむことが豊かな暮らしを育む第一歩なのではないでしょうか?

藤原昌彦