春めいた陽気で、気持ちの良い日差しが差し込みます。
建築は基本的には特定の場所に建ちます。
つまり場所によって、大きく影響されるのが建築でもあります。
その場をなんとかねじ込め快適にしてやろうと設計してしまいがちですが、その場のちからを素直に読み解き、活かす工夫が本来の設計のあるべき姿のではと思っています。
斬新な表面状のデザインではなく、場のちからや周辺環境のありのままを一度受け入れ、素直に寄り添いながら居場所を創る。
そうすることで、価値観の失われない永く愛される建築に昇華されていくのではないかと思います。
場のちからを信じて。
藤原昌彦