また、感染者が増えていますね。以前の様に自粛に向かって行くのでしょうか?
さて、建築の設計で大切なのは平面計画・断面計画であると行っても過言ではありません。
皆さんが目にする間取り図は、平面計画のことですが、私の計画する住宅の多くはこの平面図を見ただけでは、よくわからないことが多くあります。
大きながらんどう空間に家具が描かれているだけの場合もあるので、よくわからないと思います。
その様な平面計画に多くの居場所を与えてあげる事を間仕切りを使わずに、意識の境界をつくる事を設計では考えながら行っています。
それをつくるための最終段階では、細部が大切になって行きます。
豪華な材料を使うのであれば、それだけで存在感もあり色々なことができるのですが、コストも限られた中で行うには、細部を綺麗につくり込む必要があります。
雑誌などでは、この細部をどの様に作ったかを語る方が多い気がしますが、この細部ほど気にならない様にすることが私の設計ではないかなと思っています。
つまり、空間に邪魔をしない細部。
どの様に作ったかではなく、どの様に空間に緊張感を持たせた細部なのかを創りたいと常に考えています。
工業製品の組み合わせでは出来ない細部。
空間に合わせて考えて行くことは大切な設計の一つです。
藤原昌彦