なんだか不安定な天候ですね。地震も各地で頻発しているので、不安が募ります。
屋根は、建築を考える上で非常に重要です。
風雨から守るという機能としての役割を持ち、その屋根があるまればひとつの風景を生み出します。
白川郷の茅葺の民家は、その屋根が風雨だけでなく温度調節する機能を果たし、その内側では蚕を育てる場にもなっていました。
その屋根の風景は、同じ向きを向き機能的にも最大限使用できる様にしてあります。
ただ形だけが屋根ではなく、機能や役割が備わりかつ端正な屋根が美しい屋根として長く愛されると思います。
設計する際には、常に美しい屋根の在り方を模索しながら、単体としての屋根と周辺環境に繋がる屋根を考えながら行っています。
屋根のつくる空間を考える。
そして、美しく創る。
活動を始めた当初からテーマにしているひとつです。
藤原昌彦