梅雨明けしたものの雨が続きますね。合わせて、蒸し暑さが増してもいますが、これから段々と暑くなり、夏本番となりますね。
この時期の夜には、アトリエで窓を開けて色々な事を考えたりしています。
山から吹き降ろす風が気持ちよく、カエルの鳴き声なども楽しく感じます。
この心地良さを感じる要因は色々とあると思います。
設計する際には、この心地良さのベースをどの様に創って行くかが大切になります。
まずは、景色を切り取る様な開口部の位置であったり、美しい光を取り入れる開口部の大きさであったり、その光を受け止める壁。
空間の大きさや天井の高さ、奥行きの陰影様々要素により、心地良さは生まれてきます。
低い天井は、空間の重心を落とし、包まれる様な空間となりそうすることで、人は安心して空間に身置くことができ心地良さを感じます。
また、灯りについてもできる限り重心を低くしてあげることが大切になります。
リビングなどのくつろぎの空間は特に、天井からの灯りではなく、壁かもしくは床付近においてあげることで、リラックスできる空間となります。
どうしても明るくしたい場合は、スタンドライトなど増やすことで調整してあげることが大切です。
心地よい空間は、すべてのバランスが大切で、すべての関係性を丁寧に設計してあげることが必要です。
美しい空間は、心地良さのある空間となります。
藤原昌彦