一本の線

藤原の日記

ぐずぐずと梅雨らしい雨模様の一日。これからどんどんと蒸し暑くなる予感がありますね。

私どもが描く住宅の設計図は、多い時で200枚近くになります。

クライアント様にお渡しするのは、その内の約50枚程度。

その他は、現場にて職人さんとつくる場において言葉の代わりとしての図面となります。

実は、多くの住宅は数枚の図面で作られているのを知っているでしょうか。
平面図・立面図・断面図程度があれば、実は住宅は作れてしまうのです。
工業製品などの組み立てて、はめ込めんだり、置いたりする事で出来るものについてはですが。

バウムスタイルでは、基本的には創り込んで行くやり方なので、様々な図面が必要になって来ます。

図面は、描かれる一本の線が大切になって行きます。

描かれる一本の線は、無駄なものがなく全てにおいて意味があります。

最近では、CAD化されて簡単に描かれる図面ですが、効率化が進んでも描かれた図面から熱い想いが溢れ出るような、一本の線に思いを込めて描きたいと思います。

そうして、描かれた図面を元に造られていく住宅も必ず良い建築へと向かっていくと思います。時間と共に。

藤原昌彦