少し動くと汗ばむ陽気ですね。空を見ると、入道雲と思わせる大きな雲ができていました。本格的な梅雨はこれからなのに、やはり異常気象でしょうかね。
私が建築を創るのは、この街や都市、大きく言うと日本や世界を良くしたいと思っているからです。
地球規模で考えると、住宅は本当に小さな建物かもしれません。
その小さな建築をよくすることで、街並みが良くなり、人の活動が活発になり、発展していくようなことを思っています。小さな点が、線となり、いずれは面となり、塊となっていく。
消費財としての住宅ではなく、引き継いで残していけるような住宅。
そのためには、内面から湧き上がる強さが必要だと思っています。
その一つに、「美しさ」があると思います。(他にも多くありますが)
どんな人が見ても、ハッとさせられいつまでも眺めたり、その場に居たいと思わせるような建築としての住宅、がこれからは必要になってくるのではないでしょうか?
当然、基本的な性能(壊れない・暑くない寒くない)はある上で考えていかなければなりません。
表層だけ装っても、表面だけ煌びやかでも、いつかは朽ちたり、剥がれたりして行きます。
美しさは、内面から湧き上がってきます。
「美しさ」を追い求めて、日々格闘しています。
藤原昌彦