梅雨のしっとりとした空気感は、好きですね。雨が続くのは嫌ですけど。。。
クライアント様からは良く、私の設計する住宅は雨の日も気持ち良いですねと言われます。これを聞くと、設計が上手くいったのだなと思います。
雨の日も居心地の良い空間は、本当に安心する空間なのだろうと思っています。
そして空間は、時の積み重ねによりその良さが深まり、心地よさが増してくるのだと思います。
私の好きな建築家の一人に「阿部 勤」さんがいます。
いまだにその空間を体験したことはないのですが、自邸である「中心のある家」は、本や写真で見る限り本当に心地よい空間があり、1974年完成なので約46年の年月が経過しても尚美しさや力強さがあります。
クライアントの暮らす力も当然必要にはなってくるのですが、やはり建築の力があってこそもあります。
時を積み重ねることは、これほどまでに建築に力を与えるのだろうかと本当に実際の空間を体感して見たいと思います。
このコロナ禍で、見学したい、体験したい建築が多くあるのですが、早く自由に動き回りたいものですね。
藤原昌彦