目立たないように

藤原の日記

アトリエの木々たちも蕾を膨らませ、春をいまかと待っているような状況です。
中々、外出しにくい状態が続きますが、春を楽しみたいですね。

岡山市中区で建築中の「高屋の家」は少しづつではありますが工事が進んで、来週あたりで構造の第三者機関による構造検査を受ける予定です。

建築の設計を行いながら、実際の建築まで行うことを行っています。
このことについては、以前のブログでも書きましたが自ら設計した建物において責任を持ち続けたいとの想いからでです。

できる限り出来合いの建材(既製品と呼ばれる組み立てて取り付けるだけ)や材料で建築をつくらないようにしたいためでもあります。

当然、生産性も良くない(良い意味で時間がかかる)ですし、金額もそれなりにはかかります。

一見すると普通かもしれませんが、その目立たない・物足りないこそが重要なことだと思っています。

目立たないほど普通に見えていて、実はつくり込んでいる。

その逆で、つくり込む事によって、できる限り自然に目立たないようにを目指しています。

特に住宅は、暮らしが中心であり、建築の部分のつくり込みが見えてくるといやらしさが出てきます。

丁寧につくり込む事で、品のある空間になって行くと思います。

藤原昌彦