場を創る

藤原の日記

まだまだ、寒い日が続いていますが、週末ぐらいからは少し寒さが緩むそうです。

住宅を決める際に性能の話をよく聞きます。

耐震性能や温熱環境性能だと思います。

高断熱高気密や耐震性能3でなど、数字で表し比較しやすい様にする事があります。

現在の住宅では、基本的には耐震性や温熱環境性能は当たり前の様な気がしており、バウムスタイルアーキテクトのホームページにもあまり詳しく描いていません。

基本性能は、担保できていいて当然ですし、クライアント様の考え方や価値観に応じて負荷してくものではないかと思います。

例えば、魔法瓶の様な断熱気密が良いのか、断熱性能も保ちながら調湿できるいわゆる土壁の様な仕組みの温熱環境をつくるのかの違いではないでしょうか?

構造でも同じで、日本古来からある大工の手加工の技術を使いながら耐震性能を求めるのか、科学的根拠を持ちつつ耐震性能を実現するかになってきます。

しかし、住宅で大切なのはやはり「場」です。

もちろん、基本的な性能があった状態での話ですが。。。

暮らしの中心となる「家」・「住宅」には、多くの「場」つまり「居場所」が必要だと考えています。

くつろぐ「場」・食事を楽しむ「場」・育む「場」・学ぶ「場」。。。

その様な居場所の集合体が住宅ではないでしょうか?その居場所は、暮らしぶりに直結して行きます。

暮らしを楽しむ「場」のある住宅が、実はクライアント様の生き方に繋がります。

住宅の性能を比較する事ばかりではなく、暮らしに目を向けて家づくりをして見てはいかがでしょうか。

藤原昌彦