色々要望の中で

藤原の日記

寒い日が続きますね。コロナ禍の状況ではありますが、着実に年末に近づいている雰囲気がします。

大空間と薪スートブのある平屋建て 三原久井の家

住宅設計を行う際、クライアント様からは色々な要望があります。

ハウスメーカーや工務店で行う場合、この要望を積み上げていくことが間取りを作ることになっていきます。

そういった場合、部分的な要望の寄せ集めとなってしまうため、住宅としてよくならないことが多いです。

私の場合は、その要望の中で何が大切なことなのか?ここで暮らすということは?ここに相応しい暮らし方と佇まいは?など色々と思考を巡らせまとめていきます。

「我々建築家が創る住宅は、建築でなければならない」

尊敬する建築家の一人 中村好文さんが酔っ払いながら話してくれた言葉です。

今現時点での使い勝手や利便性を追い求めるのではなく、時間と共に味わい深くなって、人間性をより発達させる住宅が良いのではないかと。

より良い暮らしを追い求めて。

藤原昌彦