色々な熱の伝わり方

藤原の日記

気持ちの良い日が続きますね。行楽シーズンでもありますので、どこかに出かけたいものです。

最近多くの問い合わせで、よくあるのが高断熱高気密です。

気密はできる限り隙間を減らすことで、熱が逃げるのを抑えることが目的です。

断熱は実は少し難しいと思っています。

断熱を考えるとき、熱の動きを考えていくのですが、熱の動きは4つあります。

伝導・対流・放射・気化です。

ごく一般的に使われている断熱材(特に高断熱だと言われているもの)は、伝導と対流に対応したものになります。

なので、放射と気化については置き去りにされている状態です。

「関の家」では、この放射(輻射熱)と気化にも取り組んで設計をしました。

どうしても知らないと「高断熱・高気密」という言葉に踊らされてしまいます。

情報が多く知らべれば調べるほど、分からなくなってくるのですが、何をしているかを見定めることが大切になってきます。

未来の子供たちに負の遺産を残さないためにも。

藤原昌彦