食事をつくる場

藤原の日記

一気に暑さが増して来ましたね。まだ梅雨明けが発表されないので、天気予報を見るとあと1週間は雨模様。

コロナウィルスの感染者が増えている状況で、自粛をやはり行っていかなければなりませんね。

ますます、家にいる時間が長くなると思い、「住まい・家」に求められるものが多くなる気がします。

今だからこそ、「住まい・家」における暮らしの質が大切になってくるのではないでしょうか?

モノとして、「家」を捉えず暮らしの場としての住宅・住まい・家を考えて創られた方はこういった時だからこそ大きな差が出てくると思います。

住宅の暮らしの中で、「食をつくる場」も大切な場の一つです。

キッチンと考えると、キッチンのモノとして内容がどうしても比較されてしまいます。

食をつくる場として、キッチンを考えた場合にどうあるべきか、どうする事が使い勝手が良く、日々の暮らしが楽しくなるのかを考える事が大切です。

システムキッチンが多く流行り、メーカー主導の無駄なものまでセットになってしまったパッケージキッチン。

本当によく考え込まれたキッチンがありますが、全てのことを使いこなせる割合は、約30%程度だと言われています。つまり、多くの機能の70%は付いているけど使っていない、使いこなせていないものとなっています。

私の設計するキッチンは、セミオーダーを基本として無駄な機能を省きつつ使い勝手ができる限り良くなるように設計をして行きます。

スタッフの意見を聞きつつ、実際にアトリエのキッチンに立ちながら検討を重ねて行きます。

モノとしてのキッチンではなく、暮らしを楽しめる食をつくる場としてのキッチン。

一つ一つ丁寧に設計して行くことをこれからも大切にして行きたいと思います。

藤原昌彦