自然の力

藤原の日記

昨日までの雨が嘘だったかのように、晴れ間の広がる良い天気ですね。

この大雨で、またも多くの方が被害を受けてしまいました。被害にあわれた方々には、お見舞い申し上げます。

今年もと言って過言ではありませんが、自然の驚異を感じる災害です。

その要因は、人間にあると思います。わたしもその一人であると、しっかりと受け止めていかなければなりません。

住宅の設計・施工を生業としているものとして、住宅を建てる際に田んぼを埋め立て新しい宅地をつくる行為は、やはりこういった水害に大きな影響を与えていると思います。

確かに、温暖化により降水量が増えたことは勿論のことではありますが、雨水をためる水がめとも言える水田をいとも簡単に、宅地に変えてしまっている我々がいます。

人が住まう場所を造ることを否定しているわけではありませんが、つくる以上はその際の自然界における影響を考えておかなければならないのだと痛感します。

住宅も同じで、できる限りあるものを活かしながら、環境と対峙するのではなく共に生きていくことをしっかりと考えて設計を行っていきたいと思います。

パッシブデザインの根幹。あるものを活かす。

豊かな暮らしは、実は身近なものを活かしたときに得られると思います。

藤原昌彦